「夢を叶える力」も意外にそんなに凄くない!
何かに打ち込んで努力さえすれば、必ず何かしら力を得ているはず。機会が君に与えてくれるプレゼントだ。 |
もちろん、夢を見つけてから、その「夢を叶える力」の習得に全員が全力を尽くしている。しかし、「夢を見つける前に」直接その夢を叶える力を蓄えていた人は、新聞部→編集者、翻訳・通訳のアルバイト→通訳、手話サークル→手話通訳者、街角で似顔絵書き→似顔絵作家の4人のみである。
その他は、夢を叶える力は、夢とは直接関係しないフィールドで身につけている。例えば、バレー部のしごきで身につけたストレス耐性や、児童館・学童バイトで身につけたコミュニケーション力が、ウエディングプランナーで活かされている。また、就職活動に挫折している時に友人に「一番興味ない企業に受けてみたら」とアパレルを受けたら一発合格した例は、挫折する前までに十分アパレル業界で通用する力をどこがで身につけていたと考えられる。また、水泳選手を目指し、身につけた力がたまたまニューヨークで観たエンターテインメントと結びつき、「水の導化師」を目指した例もそう。
結局は何か行動してさえいれば、何かしら汎用的に役立つ力が蓄えられ、夢が見つかった時、活かされている例がほとんどなのだ。記事「今から間に合う内定獲得法:過去を翻訳する」でも書いたように、学生時代に何かしら「行動」し、身に付けた力は「人に対する力(コミュニケーション力や協調性など)」か、自分に対する力(主体性やストレス耐性など)のどちらかであり、どんな仕事においても不可欠。見つかった夢に活かせないことはないのだ。よって、
- 夢が見つからないと嘆く必要はない。行動さえしていれば自ずと見つかる。
- 夢が見つかっても叶える力がないと嘆く必要はない。行動さえしていれば自ずと身に付いている。
--------------------------------------
わかってもらえただろうか。
将来の夢は、行動した結果「たまたま」見つかる。たまたま見つけた「夢のようなもの」を「夢」と確信し、その「夢」を追い、叶えるまで「諦めない」だけなのだ。結局「行動する」以外に答えは無いのだ。
<INDEX>
|
※私自身もこの法則に当てはまる。大学卒業後に旅行会社に入社したのは、学生時代のインド旅行がきっかけ。インドに行ったのは沢木耕太郎の『深夜特急』がきっかけ。しかし入社後の配属は人事採用担当。これがきっかけで、今は大学でキャリア支援の教員になっている。『深夜特急』を読んだのも、インドに行ったのも、旅行会社に入ったのもすべて「意図した出来事」。しかし人事採用担当に配属になったのは「不意な出来事」である。となると、私は『深夜特急』を読まなければ、大学教員にならなかったかもしれない。どこまでが「意図的」でどこまでが「不意」なのか、人生はわからない。しかし、少なくとも「何か」行動しなければ、「出来事」が生まれないことだけは、確かだ。
※今回の記事は、専門的には米スタンフォード大学教授のジョン・クランボルツ氏が提言した「計画された偶発性」(Planned Happenstance Theory)に基づいて書いてます。興味がある人は『その幸運は偶然ではないんです!』を読んでみよう。
※今回の記事は、専門的には米スタンフォード大学教授のジョン・クランボルツ氏が提言した「計画された偶発性」(Planned Happenstance Theory)に基づいて書いてます。興味がある人は『その幸運は偶然ではないんです!』を読んでみよう。