【研究のコツ・1】職場に触れる
代表取締役社長・石原一裕氏。通称“kaz”。コールドストーンではニックネームで呼び合う。 |
受付の雰囲気、会議室やトイレなどのインテリア、そして職場に出入りする取引先、顧客など、会社説明会やWEBでは絶対にわからない情報でいっぱいだ。
セミナーが終わった後、時間があれば本社の周りを散歩してみるのもいいだろう(仲良くなった学生とお茶しよう)。大企業の場合、参加者が多いため、会場を借りて開催していることが多いが、インターンシップなど小規模のイベントなら本社で開催する可能性がある。開催場所が本社かどうか確認するようにしよう。
【研究のコツ・2】人事以外の社員の応対をチェックする
本社開催だと、人事以外の社員とすれ違うことが多くなる。このような人事以外の社員の働きっぷりや人柄に触れる機会はとても重要である。人事は業務上、君たちを歓待してくれるだろう。しかし、人事以外の社員が、まだ入社するかもしれない学生に対して、果たして歓待してくれるだろうか。ここでその企業の器量、そして新卒採用の社内における位置づけの片鱗が見て取れるだろう。※松永真理氏がリクルートへの入社を決めたのも、社内で働く社員の働きっぷりである。詳しくは『なぜ仕事するの?』を読んでみてね。
【研究のコツ・3】社長の人柄、夢に触れる
この日のプログラムは以下である。- 開催の挨拶(代表取締役社長・石原一裕氏)
- スピーチ「コールドストーンのブランド・働く人」(副社長・北島昇氏)
- ビデオ「コールドストーンの歴史や文化」
- グループに分かれて自己紹介(内定者が参加)
- 休憩(お菓子&ドリンク)
- スピーチ「コールドストーンが求める人」(代表取締役社長・石原一裕氏)
- 休憩(お菓子&ドリンク)
- グループワーク「コールドストーンのCMを作る」
- グループワーク「ドラマを作って演じる」
- 内定者相談会(内定者に自由に質問する)
- 今後の選考情報など。
ここで気付いたと思うが、スピーチは全て社長&副社長である。通常、インターンシップや会社説明会に社長や取締役が出てくることは少ない。しかし裏を返せば、社長が出てくる企業は、その分新卒採用に真剣に取り組んでいる企業と考えてよいだろう。
石原社長も北島副社長も創業メンバーである。創業した頃の話を聴くことで、その企業の経営理念(ミッション)はもとより、そこで働く人の核になっている「誇り」が詳細に理解できるはずだ。
さらに、参加者は当日20名ほどだったので「砂っかぶり」状態である。距離が近くて少人数だからこそ、随時学生の名前を呼びながら、丁寧に説明してくれた(入場時にニックネームを書いた名札を付けるので、ニックネームで呼ばれる)。高台で学生を見下ろすような会社説明会より、心が込められたインターンシップだと感じた。
※まだまだ続くぞ、コールドストーンの会社研究レポート!
※応募者が多すぎて、会社説明会を何回も開催する企業であれば、さすが社長が出席するのは難しいかも知れない。でも、ビデオなら見せられるはずだ。学生がトップのマインドに触れる機会を、できるだけたくさん作ってほしいと思う。