大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

エントリーする会社が決められない……志望動機や自己PRから気づく

エントリーする会社が決められないのは、真剣にまだエントリーシートを書いていないからかもしれません。エントリーシートに志望動機や自己PRを書くプロセスにこそ、本当に入社したい会社に気付く瞬間があることを知っていきましょう!

執筆者:見舘 好隆

エントリーする会社が決められない! 対処法を紹介

エントリーする会社が決められない

書けないと立ち止まっていても、何も解決はしない。とりあえず一社書いてみよう!

私の元にはエントリーシートの書き方の相談やチェックの依頼が良く来る。

この相談は比較的簡単だ。入社したい会社が見えてるのだから、書き方のコツだけの問題だからだ。コツさえつかめば、100%は無理でも、ほとんどの書類選考を突破することは可能だ。

しかし、「どこにエントリーしたらいいのかわからない?」という相談は物凄く難しい。目標が定まらなければ、エントリーシートは当然書けない。しかし、「どこに入社したいのか?」という、人生に多大な影響を与える深遠なテーマ。簡単には決められない。早く決めないといけないと焦って、頭を抱えてしまう。しかし、悩んで立ち止まり、エントリーシートの締め切りを過ぎれば、受験することもできなくなる。

さて、どうしたらいいのだろうか。どうすれば前に進めるのだろうか。

私はキャリアカウンセラーなので、この相談には、じっくり傾聴して、学生自身が気付くように促すようにしている。テーマがテーマなので、早々答えが出るわけはなく、こちらが教えることができるわけもない。よって、とても時間がかかるが、傾聴しながら、自然に学生の心の中に、「アイデア」が生まれるように、様々なアプローチを用いる。

ここで「アイデア」と述べたのは、私は、自分が進むべき道を考える作業は、アイデアを考えることとプロセスは同じだと考えるからだ。「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」と、ジェームス W.ヤングは「アイデアのつくり方」の中で述べている。同様に、君が入社したいなって思う会社や仕事は、ゼロから生まれるのではなく、君の中にあるリソースの組み合わせから生まれるはずなのだ。よって、もし、今、思いつかないのであれば、組み合わせるための材料が不足していることが原因なのだ。

とは言っても、もう材料を貯め込む時間がない。というわけで、今回はエントリーシートを書きながら、比較的簡単にアイデアが生まれる可能性があるアプローチの一例を示す。うまくいく学生もいれば、うまくいかない学生もいるだろう。しかし、何もしなければ、何も解決しない。一度試してみてほしい。

最初に今回の記事で伝えたいことを述べる。

エントリーする会社が決められないのは、真剣にまだエントリーシートを書いていないからだ。エントリーシートに志望動機や自己PRを書くプロセスにこそ、本当に入社したい会社に気付く瞬間があることを知ろう。

※次のページで、【処方1】とりあえず、一社エントリーシートを書いてみることを学ぶ!
 
<INDEX>
  1. ああ、私はどこの会社に行きたいんだろう?
  2. 【処方1】とりあえず、一社エントリーシートを書いてみる。
  3. 【処方2】志望動機を考えてみる。その1
  4. 【処方3】志望動機を考えてみる。その2
  5. 【処方4】自己PRを考えてみる。
  6. 【処方5】まとめ。書いてみて初めて気付くことが大切なのだ。
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