コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

人と文化の熟成を目指すファーム CDI(3ページ目)

コーポレイトディレクション代表取締役の石井光太郎氏に、経営者としての考え方と心構え、コーポレイトディレクションの将来像について語っていただきました。

執筆者:大石 哲之

-ぬか床ですか、とても面白い表現ですね。ぬか床における経営者の役割とは?

そういう視点では、私はぬかの管理人かもしれません。何が起こるかは分からないけど、こういうものが入ってきたら面白そうだとか、こんなことをしたらぬかが傷んでしまうとか……そんなことに目配りをする人。
ぬかをどっちに成長させようとかはおこがましくてできません。ただ目配りし、管理しているだけなんです。

同じことを何度も繰り返してしまいますが、コンサルティングというのは定型的なサービスとは全くかけ離れたもので、時と場合によって正しい姿は確実に変わっていきます。そのようなサービスを提供するコンサルティングファームとしては、定型的なルールやマニュアルをシェアすること、それはそれで必要ではあるのですが、それよりも、コンサルタント一人ひとりがその時、その場合に適したコンサルティングの姿を自分自身で考えるための土台としてのCDIならではの文化と言うべきもの、習慣、スタイル、ものの考え方を蓄積していくことが非常に大切だと思います。

そう考えると、コンサルティングファームを「人と文化の熟成装置」、あるいは「おでんのだし」「ぬか床」として捉えることは非常に自然なことのように思えます。

-ありがとうございました。
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