コンサルタントで働く/コンサルタントの転職ノウハウ

コンサル適性を測るには 2(2ページ目)

「コンサル適性を計りたい。チェク項目をつくるにはどすればいいか考えろ」面接でこんなケースがでたらどう考えますか?実践アプローチを解説する2回目です。

執筆者:大石 哲之

ミーティングにて

さて、お客さんとのミーティングが始まりました。「本日は各項目についてさらに詳細化したので、これを確認ください」今日の確認ポイントは、コミュニケーションのボックスが、「人の話をきく力」「人を説得する力」「チームワーク」といった要素で良いのかを確認するのが主眼です。いろいろ議論して、これが決まったとしましょう。「来週は、具体的質問項目をお出しするので、最終決定いたしましょう」と締めくくってお開きです。

具体的項目を考える

ここではじめて具体的項目を考えます。お客さんと合意した内容にもとづき、それぞれのポイントに対して2~3の実際の質問項目(案)を作ってみます。例えば「体力がある」をチェックするものとして、

・連続で徹夜をしても、元気に振る舞うパワーがある(YES NO)
・3次会までつきあっても翌朝8時に出社できる(YES NO)
・週休0で、3ヶ月くらいまでなら働いても死なない(YES NO)

といった感じでしょうか。ここらへんはいろいろ面白いものが思いつくでしょう。わいわい議論してアイデアをだせば良いと思います。
これを元に、お客さんと議論します。

これにて完成

これが最後のミーティングです。

「15個のポイントについて、それぞれ3つほど質問案を持って参りましたので、そのなかから良いと思う物を1つ選んでください」

これはかなりスムーズに決まるはずです。なぜなら「体力がある」ということをチェックできているということが重要で、その内容は、面白いか面白くないかの差はあるにしても、基本的にどうでもいいことだからです。

お客さんと一緒に、これがいい、ああでもないと議論します。お客さんからも、こんな質問にしたらどうか?という案が飛び出たりもします。お客から出た意見・アイデアは基本的に盛り込むことにします。すでに議論の枠組みが出来上がっていますので「体力」の質問項目を詰める時に、お客さん側から突如「体力」以外のぜんぜんちがうアイデアが飛び出して大混乱するといった事態も考えにくいです。

15個のポイントすべてについて、議論がおわれば、プロジェクト終了。お客さんとの共同作業で、お互いの合意のもと、「コンサルタント適性チェックリスト」ができました。

いかがでしたでしょうか?

程度の差はあれ、コンサルタントのアプローチはこのようにステップを踏んで議論をしていきます。感触がつかめれば幸いです。

たとえば、本気でコンサルタントの適性項目を作ろうとしたら、もっとこれを細かく精緻にやっていけばいいわけです。そんなに簡単にはいきませんが、基本的なアプローチは一緒です。

#ちなみに、前述の「簡単チェック!こんなひとがコンサルタントに向いている!」は、ここまで考えてつくったわけではないので、細かい不整合はご勘弁ねがいます。
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