東急東横線祐天寺駅から学芸大学駅近くまでが五本木という町名になる

目黒区五本木は六本木より
古かった

筆者は目黒区五本木に住んでいます。全国的、全世界的に有名な六本木より、木の数が1本少ないせいか、知名度は1万5000分の1以下です(推定)。でも、ホントは六本木よりも地名としては古く、鎌倉時代には鎌倉街道沿いに五本の木があったからと名づけられたんだとか。鎌倉街道自体がどこを通っていたか謎も多い道なのでちょっと不安もありますが、六本木の地名が歴史上初出するのが江戸時代ということを考えると、五本木在住としてはちょっといばってもいいかもしれません。

一本木、二本木、三本木……どっさり発見!

五本木、六本木があるなら、本数の少ない一本木とか、二本木、あるいは多い八本木とか、十三本木があってもよさそうな木がします。あ、いや、気がします。地名は意外に簡単に付けられてしまうもので、たいていは地形やそこに何があったか、誰が住んでいたかなんぞが命名理由となります。そう考えると、木が何本あったからというのは、地名としてはありがちな理由。きっとたくさんあるはず、というわけで、一本木から順に全国の地名を検索してみました。

すると幸先よく、一本木をどっさり発見。北は北海道は北斗市一本木から、福島県伊達市一本木、京都府京都市伏見区横大路一本木などなど、枚挙にいとまなし。バス停や公民館の名前まで含めると、いくつあるのか見当もつきません。

同様に二本木、三本木も大量発見。首都圏近郊では東京都瑞穂町にも埼玉県入間市にも二本木があります。三本木はそれよりも多く、青森県ではおいらせ町にも、十和田市にも、青森市にも。青森でタクシーに乗って「三本木」とだけ言ったら、きっと大変なことになります。

四本からは地名数、激減

ところが、四本木以降は激減。四本木があるのは愛知県緑区、宮城県岩沼市、福島県福島市の3ケ所で、由緒がありそうなのは、愛知県緑区にある旧東海道沿いの四本木。きっと江戸時代から東海道沿いに四本の木があったんでしょうね。歴史ロマンな感じです。そして次が五本木で、これは福島県に岩瀬郡、田村郡の2ケ所と、我が街目黒区五本木で3ケ所。六本木も同様に3ケ所あり、愛知県知多郡東浦町、宮城県石巻市相野谷字六本木に港区六本木です。宮城県六本木には隣に六本木畑という地名もあり、港区六本木とはかなり違う雰囲気のようです。続く七本木もやはり3ケ所ありますが、八本木は宮崎県延岡市の桑原山の別名として1ケ所にあるのみで、九本木は存在しない様子。さらに十本木は福島県南会津郡の山間を走る道路沿いに1ケ所。最寄駅からは2時間近くある山中です。

日本で一番木の数の多い地名は千本木?

その後、木の数を増やすものの、地名は出てこず、千本になってようやく発見。日光市千本木に長崎県島原市の南千本木町、北千本木町です。以降、万本木、億本木、兆本木は発見できませんでしたから、日本で一番木の数の多い地名は多分、千本木。桜がたくさんある場所を千本桜と言うがごとく、木がたくさんあるから千本木ということなのでしょう。五本木と比べて木が多いかどうか、一度訪ねてみたいものです。

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