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鎌倉、歴史と文化、山と海のある街の魅力解剖(2ページ目)

鎌倉はどうしてもこの街に住みたいという根強いファンの多い街。鎌倉幕府以来の歴史、文化の地であり、山も海の両方が楽しめる自然も魅力。そんな鎌倉を全方位からご紹介します。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

押しかける観光客、
細い、車が入らない道などデメリットも

小町通り
1年中観光客で賑わう小町通り。季節によっては歩きにくいほどの人が押し寄せることもある
もちろん、良いことばかりではありません。住み心地を考えるのであれば、デメリットも知っておかなくてはいけません。まずひとつは、誰もが思いつきますね、観光客の多さです。自分が遊びに行くときは思わないでしょうが、自分が住むとなったら別問題。特に夏場は寺社巡りに加え、海へ向かう人も多く、主要道路は渋滞が常態となるほど。一歩住宅街に入ればさほどではないものの、駅に向かう通りもいつも混雑しています。ことに高齢化で平日も観光に出かけられる人口が増えたせいでしょう、平日でも込み合う場所が出ているようで、場所によってはちょっといらいらさせられるかもしれません。

昔ながらの店
おしゃれな飲食店、ブティックに混じって昔ながらの、店も残されており、それもまた風情
また、観光客中心の、一度きりのお客さんが大半の店を中心に、モノの価格が高いように思えるのもデメリットのひとつでしょうか。競争が少ない場所ではサービスは低下しますが、そのような懸念を持つ人もいるようです。

細い道
細い曲がりくねった路地、車の入らない道などが多く、初心者が車で鎌倉を訪れると大変なことに
丘陵を切り開いたエリアも多い街だけに、道が細く、整備されていないのも、マイナスといえばマイナス。もちろん、それが風情を生んでもいるのですが、車の入らない細い道や、途中から階段になっている道の奥の土地を買うのはちょっと勇気がいります。その分、お安くはあるのですが、高齢になったときのことを考えると気になります。もちろん、海の近くであれば、潮風の害などのデメリットもあります。

御成町のカフェ
古いものだけでなく、新しく、しかも感度の良い店が多いのも鎌倉の魅力。文化的な素地があるためだろう
ただ、マイナスはあるとしてもそれを上回るプラス、魅力があるのも事実。私も学生時代以降何度も行っていますが、行くたびに新しい発見があり、楽しみが増える街で、住んでみたいと思うこともしばしば。次回以降では鎌倉市内の主なエリアを順に紹介していく予定です。


【関連記事バックナンバー】
「観音様が見守る鎌倉の台所『大船』」
「海の近くの住み心地ってどうですか?」
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