変らないものの大切さ
シェフのイヴ・バゼ氏は食材の宝庫ともいえるフランス南西部の出身。幼い頃はマグレ鴨やフォアグラを食べて育ったという贅沢な食の記憶を持つ。18歳で料理の世界に入り、今年で32年。100席以上ある厨房を預かる大ベテランのシェフだ。明日の朝は築地に出掛け、世界を代表する魚市場をじっくりと見てみたいという。来週にはマダムが来日し、しばしのバカンスを楽しむようだ。フォアグラを詰めた豚足のクルスティアン、ソースボルドレーズ |
リヨンの伝統料理は変らないと話す。基本は地のものを使い、それを変らぬ調理法で仕上げていく。確かにリヨンではメニューを見る限り新しいものは何もないし、盛り付けも美しさというより、豪快さがみてとれるものばかり。これは日本の食卓からご飯、味噌汁、お漬物、そして焼魚といった料理がなくならないのと同じことなのかもしれない。
ローズマリー風味のリンゴのポワレを包んだシガレット |
変化、変革という言葉が蔓延する時代だが、フードフランスでは変らなくてもいいものがたくさんあることをはっきりと教えてくれる。伝統を重んじ、そこに変化をつけて発展していくフランス料理の一番のベースがここにあるのではないだろうか。なにより、料理に力がある。食べていてエネルギーが沸いてくる料理なのだ。
ル・ビストロ・ド・リヨンの厨房にて |
ランチ・ディナー共に同一メニューになっている。土日は混み合っているようだが、詳細はお問い合わせいただきたい。
なお、食後にはシェフとぜひ話をしてみるといい。スタッフの多くはフランス語を話せるので安心だ。リヨンを訪れたときにはぜひル・ビストロ・ド・リヨンを訪ねるといいだろう。彼はきっと覚えていてくれるはずだ。
■フードフランス@ブノワ(青山)
予約電話:03-6419-4181
東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山10F
地図
開催期間:2010年9月9日(木)~9月14日(火)
営業時間
ランチ 11:30~14:30(LO)3600円/4800円/6000円(税サ込)
ディナー17:30~21:30(LO)6000円/7200円/8400円(税サ込)
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