住みたい街 関西/子育て・環境重視の街選び[関西]

ワーキングマザーにとっては死活問題の保育園 保育料年間30万円の地域格差(2ページ目)

自治体によって、子育て支援サービスはさまざま。ワーキングマザーにとって、もっとも大切な保育所問題をとりあげます。住む街によって、こんなに違いが…?

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

自治体によっては、保育園の民営化問題も!

保育園
保育園の民営化も時代の波?とはいっても、自治体によって対応はさまざま。出来れば、安心して子どもを預けれる自治体を選びたい
自治体の財政難を理由に、公立の保育園が民営化されるところが増えてきました。関西では、尼崎市が1998年度より、毎年2園ずつ民営化がされています。また、大阪府では、堺市、池田市、守口市、高石市、高槻市、大東市、大阪市、枚方市、豊中市、寝屋川市などの自治体が、兵庫県では、西宮市、宝塚市などで民営化の動きが出ています。

特に、高石市や大東市では、保護者、市民が公立保育園廃止条例の取り消しを求める裁判も行われています。 決して、公立の保育園がよくて、私立の保育園がよくないということではなく、市の対応が一方的であり、子どもの環境などを無視した民営化計画だったことが裁判の原因のようです。行政の保育園に対する関心の度合いがわかります。自治体の保育園民営化の動きにも注目ですね。


夜間に預けれるトワイライトステイ

その他にも、子育て支援としてサービスを行っている自治体があります。その中でも利用者にとって嬉しいのは「トワイライトステイ」。 小学生が対象ですが、仕事などで常に帰宅が夜遅くなる場合に児童養護施設や母子生活支援施設などで預かってくれるというもの。夜の10時頃まで、夕食などをとりながら親が帰宅するまで,夕食をとるなどしながら預かってくれます。

この「トワイライトステイ」は京都市、茨木市、和泉市などでサービスが行われています。このような自治体は、他にも子育て支援サービスが充実しています。病気で保育園にいけない子どもを預かってくれる「病後児保育」、保護者の病気などで家庭で養育が困難な場合、一定期間子どもを預かってくれる「ショートステイ」などで、子どもと保護者を色々な側面からサポートしてくれることがわかります。

このように、自治体によって子育て支援は多種多様です。「あの街のサービスが受けたい」と簡単に住む場所を変えるわけにもいきません。「あちらの市だったら、保育料が安かったのに……」と思っても保育園を変えるわけにもいきません。子育て環境もしっかりチェックして、住む街を選びたいものですね。
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