子どもの4人に1人が保育園に通う時代
厚生労働省の「保育所の状況(平成16年4月1日)等について」によると、保育所の数は、全国で22,490カ所(うち公立12,356カ所、私立10,134ヶ所)、 利用児童数は全国で1,966,929人(うち公立1,002,041人、私立964,888人)となっています。いずれも前年より増えており、特に利用児童数は4万6,338人(2.4%)も増えているとのこと。また、保育園を利用している子どもは、全ての子どもの28.1%。なんと、子ども4人に1人が保育園に通っていることになります。子育ての環境は、保育園をなくして語れないほど。今回は、地域によってサービスや内容が異なる公立の保育園を考えてみます。
以前の記事「子育てに優しい街はどこ?」でも紹介したように、保育園の待機児童問題があります。厚生労働省の「保育園の状況(平成16年4月1日)」によると、関西2府4県での待機児童は5,300人余り。特に都心部で、その多さが目立ちます。大阪市、堺市、神戸市では各500人以上の待機児が!待機児が多いと、保育園に入りたくても入れない状況です。まずは、待機児の数をチェックしましょう。待機児の数は、自治体の保育園への取り組みの指標となります。市役所に電話すれば、教えてくれますよ。
自治体によって、保育料の差が!
自治体によって、保育料の差が大きい。年間30万円の差も!うまく住む街を選びたい。 |
所得税額 15万8千円 | 最高額 | |
大阪市 | 38,900 | 52,900 |
吹田市 | 31,400 | 62,000 |
堺市 | 40,000 | 56,000 |
寝屋川市 | 39,000 | 62,600 |
河内長野市 | 42,000 | 50,000 |
交野市 | 30,400 | 49,200 |
貝塚市 | 44,500 | 54,000 |
京都市 | 37,300 | 55,800 |
神戸市 | 35,600 | 62,000 |
尼崎市 | 40,900 | 74,400 |
宝塚市 | 39,600 | 70,200 |
川西市 | 44,500 | 73,100 |
奈良市 | 38,600 | 53,000 |
なんと、収入区分が最高の場合、一番保育料の低い交野市では 49,200円、高い尼崎市では 74,400円。その差は、月2万5200円。年間にすると30万2400円!驚くべき数字ですね。もちろん、保育の質やサービス内容も違うので、一概に値段だけを比べることは出来ません。でも、利用する側にとって、この差は大きいですね。市の保育に対する姿勢が表れているのは確かなようです。
少し気になる所得税の最高区分になる額は、自治体によっても違います。例えば大阪市の場合では、所得税額560,000円以上、尼崎市では630,000円以上が最高額の区分となっています。夫婦とも正社員の場合だと、これ位の収入がある家庭は多いのではないでしょうか?
自治体によってここまで変わる保育料。こちらも要チェックですね。(上の表は、各自治体から公表されているものより抜粋したものです。詳しくは、直接自治体にお問い合わせください)
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