耐久性と広い適合性は折り紙つき!
限定色の一つであるオレンジです。これは明るい色のスリッポンに付けたくなる…… このETONソールはマッケイ製法の靴にも付けやすいラバーソールであることは、意外と知られていません。 |
銀座三越リニューアルに合わせて、この店舗限定でカラフルな色別注が実現したイタリア・ビブラム社のETONソール。底面に施された円い凸凹が側面からは全く見えないので、ドレッシーな靴にも違和感なく付けられるソールとして、ここのリペアコーナーを担当するRESH.に限らず、著名なリペアショップでは常に人気を保っているラバーソールです。一見、イギリスのハルボロラバー社(Harboro Rubber)社製のダイナイト(Dainite)ソールに類似しているのですが、ゴムの質感や厚み以外のある一点が僅かに、でも決定的に違っていて、それが両者の適応性を大きく違えていることは意外と知られていません。
それは「円い凸凹の位置」。同一サイズの場合ETONソールの方が、それが靴の中心線に集めぎみに配置されているので、例えばマッケイ製法を採用した靴にも装着が容易になるのです。円い凸凹がそれより分散配置されているダイナイトソールをこの製法の靴に付けようとすると、靴のコバより内側に出し縫い(アッパーとアウトソールとを直接接合させる縫い)を施すがゆえ、縫い糸が肝心の凸凹部分を干渉する状態が往々にして起こるのですが、ETONソールはそのリスクが遥かに少なくなります。また、似た問題を根本的に抱える爪先が尖り気味の靴にも難なく装着が可能で、これらの靴が得意なイタリアを本拠地にしているラバーソールメーカーだけのことはある、技アリのひと工夫です。
ご存じの通りビブラム社は、アウトドアシューズ用のラバーソールでは他の追随を許さないブッチギリのノウハウを有しており、ETONソールもそのDNAをしっかり受け継ぎ耐久性は折り紙付きです。個人的にもダイナイトソールより減りが遅いような…… ましてやこの色ですから、以前とは異なる使い方で現役復活できる靴も、このソールならば結構あるのではないでしょうか。オールソール交換することで靴が「自分の足」により近づくのを心理面で実感できる、数少ないラバーソールかもしれません。さあどの靴に付けようか? ヒール単体での装着やソールとヒールで異なる色の選択も可能ですので、銀座三越で楽しく悩まれて下さい!
【商品データ】
ビブラム社製ETONソール
限定色:ネイビー・オレンジ・ホワイト・レッド・パープル
税込み修理価格:
オールソール交換…\13,650~
ヒールトップリフトのみ交換…\3,150~
【店舗データ】
■銀座三越 シューズ&バッグリペアコーナー Produce by “RESH.”
所在地:〒104-8212 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越7階
地図: Yahoo!地図情報
Tel:03-3535-9637
営業時間:10:00~20:00
定休日:元旦を除き無休
(ただし改装準備のため2010年9月10日(金)までは全館休業)
交通:東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅より直通。
お店のブログ:shoes & bag repair 靴と鞄修理の専門店
なお、RESH.のその他のお店や修理メニューの詳細につきましては、こちらをご覧下さい。
限定色のネイビーとホワイトを、ソールとヒールで色を入れ替えて撮ってみました。このように色違いで装着するのも勿論可能。たとえヒールだけの交換であっても、限定の5色は選択できるのが嬉しいです! |