日本酒/おすすめの日本酒

清酒のシャンパン「MIZUBASHO PURE」登場(2ページ目)

瓶内二次発酵はもちろんのこと、濁りがなくてアルコールも13度、気圧5という、シャンパンと同じスペック(製品仕様)の清酒の発泡酒が発売された。その名も「Mizubasho Pure」(永井酒造・群馬)だ。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

今年の秋冬は、この発泡清酒で乾杯したい!

永井酒造は、尾瀬連峰武尊(ほたか)山のふもと、群馬県北部の川場村にある。創業は 明治19年。美味しい米と水から生まれる繊細でみずみずしい清酒は「水芭蕉」の名で、全国でも人気の銘柄だ。

この「水芭蕉」の風味は、きっと発泡酒に向くと気づき、世界に発信できる日本酒造りを目指したのは2003年。本場シャンパーニュに渡り造りを経験、試行錯誤を重ね、日本在住の外国人にモニタリングを行い、製品化されたのは5年後の2008年。製品特許と製造特許も取得した。

シャンパーニュと同じ、キャップシールとコルク。家紋入りだ。

蔵からの眺め。極上の米が出来る地域でもある。

お酒やグッズが購入できる「古新館」。蔵に併設している。

中は明るくモダンな雰囲気。いつでもお酒などを購入できる。

製法は、タンクでの一次発酵の後、瓶詰めし、瓶の中で自然の泡を生み出すシャンパーニュの伝統方式「瓶内二次発酵」で、発酵後そのまま1年間の熟成を行う。これによりクリーミーできめ細かく持続性の高い泡が生まれるのだ。ガス圧はシャンパンと同じ5気圧。熟成中にビンに溜まった澱は、シャンパンと同じ方法でゆっくりと瓶をさかさまにしながら時間をかけ瓶口に溜め、最終的に手作業などで丁寧に取り除く。

シャンパンと違うのはねっとりと重く量も多い日本酒特有の澱。この澱の分離は試行錯誤で生まれた特別な方法で行っている。このあたりがきっと特許の秘密なのだろう。

日本酒度は+10。最近人気の辛口は+2~8程度だから、かなりの辛口ということになる。
アルコールは13%。このあたりもシャンパンと同じアルコール度数でバランスの良い飲み応えが楽しめる。

このように、高度な技術を取り入れているけれど、何も足さず何も引かない自然のままに造られた発泡清酒。ゆえに名前は「水芭蕉Pure」。


買える店はここ!

今年の秋・冬、そしてクリスマスからお正月にかけては、このエレガントなシャンパンスタイルの清酒を主役に楽しもう。

購入できる店は、関東地区では、こちら。
 (1) 「東急百貨店 東横店」 150-8319 渋谷区渋谷3-21-18
    03-3477-4308
 (2) 「高島屋 新宿店」 151-8580 渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
    03-5361-1369

関西地区では、こちら。
 (1) 「マルマン商店」 610-0121 京都府城陽市寺田北山田92-4
    0744-52-3681

お問い合わせは↓「永井酒造」まで。購入も可能。
『永井酒造株式会社』
  群馬県利根郡川場村門前713
  電話:0278-52-2311
  メール:info@mizubasho.jp
 「MIZUBASHO PURE」 720ml  4725円(税込)


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