隣り合う市で料金差が月800円も!

前のページの大阪府の水道料金を見てみると、隣り合う市でも料金にかなり差があるところがあります。隣の市ということは、水源などとの地理的な条件はほとんど同じ。なのに料金が違うとはどういうことでしょうか?

まずは、寝屋川市と枚方市を見てみましょう。どちらの市も大阪市より北東に位置するベッドタウンとして有名なところ。2つの市は隣り合い、淀川沿いにひろがる立地です。この両方の市の水道料金を見てみましょう。寝屋川市が2,762円で、枚方市が2,284円。500円近くの差がでています。

次に、守口市と門真市を見てみましょう。大阪市の東に位置する隣り合う両市。両方とも企業城下町としても有名です。水道料金を見てみると守口市が2,249円、門真市が3,055円。こちらは800円も違います。


淀川
川に面しているだけでなく、「水利権」がないと水源としての恩恵が受けられない。

料金差は「水利権」にあった

では、どうして隣り合う市でこれほどの料金差がでているのでしょうか? そのキーワードは「水利権」です。

大阪には大きな川「淀川」が流れています。この淀川は、日本最大の湖「琵琶湖」から流れ、豊かな水量をもつ河川。この淀川は水が安定して流れており、近畿の1,400万人の水道水源として活躍しています。でも、この淀川の水は誰でも自由に使えるものではありません。

「水利権」とは、河川の水を利用する権利です。水道用水、工業用水、農業用水などのため河川の水を取水して利用する場合必要となります。ここで、この淀川の「水利権」を各自治体が持っているかどうかが重要となっています。

淀川の水道用水としての水利権は、寝屋川市で0.160m3/s。枚方市では1.505m3/sとなっています。人口を比べると、寝屋川市は約25万人に対して枚方市は40万人。人口比を考慮しても、枚方市のほうが水利権に関しては有利なのがよくわかります。

寝屋川市ではこの淀川からの水だけでは足りないので、大阪府営水道から水を購入しており、その割合は7割強。この府営水道への負担が枚方市との水道料金の差になっているようです。

同様に、守口市の淀川の水利権は0.7225m3/s。門真市はなんと水利権をもっていません。ですので、門真市は水を100%、大阪府営水道や大阪市から購入しています。これらの負担が水道料金にはねかえっているということですね。 特に安定した水源に対して「水利権」を持っているかどうかで、水道料金がかなり違うことがわかります。

生活する上で絶対必要な水。住むところによっては、水道料金の差がかなりあります。月額料金ではちょっとした差が数年、十数年となると大きな差になりますよ。住む街選びでは、この水道料金も要チェックです!

水道料金の値上げなどが検討されているところがあります。 各市のHPなどで最新情報をチェックしてください。
水道料金の他に、下水道料金も必要となります。この下水道料金もまた市によって変わります。




【関連リンク】
生活ガイド.com
各自治体の水道料金などが検索できます。