住みたい街 関西/住みたい街の見つけ方[関西]

今話題の阪神電鉄 沿線の住宅事情は?(2ページ目)

今話題の阪神電鉄。阪神電鉄は大阪と神戸を結ぶ路線がメインの事業。企業価値を高めるために、沿線の価値を高めるとか。今の住宅事情をご説明します。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

住宅地としても人気のある甲子園

大阪梅田から神戸本町までを結ぶ「阪神電鉄本線」。途中の特急停車駅は、それぞれ特徴のある街並み。

阪神電鉄本線の路線の住宅事情を見ていきましょう。特急電車の停車駅を中心に見ていきます。まず、「尼崎」や「西宮」はどちらかというと繁華街。どちらも駅前には、たくさんの商業ビルが並び、とても賑わいがあります。住宅はマンションが中心。特急電車で、大阪から尼崎へ7分、西宮へ14分。アクセス重視の都心派におすすめの街です。

次は、阪神甲子園球場で有名な「甲子園」です。駅の南側に位置する球場に足を運んだ方も多いのではないでしょうか?野球などのイベントが開催されている時は、人も多く集まり大変賑やかな一帯です。しかし、普段の街はとても静か。駅の周りは、一戸建てを中心とした住宅街がひろがっています。もちろん、マンションも多くありますよ。

この甲子園は、阪神電鉄が沿線で大規模な住宅開発をしたところです。この近くを流れる武庫川の洪水対策の整備に伴い、今の甲子園付近に流れている川を廃川にしました。このエリアを阪神電鉄は兵庫県から買い取りました。1922(大正11)年のことで、そのエリアは、なんと約22万坪。このエリアに阪神甲子園球場などの施設が開発されました。

主に線路の北側が住宅地として開発され、分譲されました。当時としてはモダンな住宅も多く、今でも瀟洒な建物がある閑静な住宅街です。特に駅の北側は、高級住宅街としても有名です。甲子園は球場で有名ですが、住宅地としても人気のエリアです。


阪神間は良好な住宅地

阪神電鉄路線図
夙川
夙川の風景。阪神電鉄では、香櫨園駅がこの川沿いにある。地域住民の憩いの場として親しまれており、人気のエリア。
西宮と芦屋の間にある「香櫨園」もおすすめのエリア。夙川沿いにある静かな駅です。閑静な住宅街もさることながら、公立の学校の評判もいいところ。転勤族のファミリーも多いようです。

次は「芦屋」ですが、芦屋は住宅街として有名なところ。阪神沿線でも、芦屋の貫禄はありますよ。駅のそばは、芦屋川が流れ環境もよく、駅のまわりに敷地の広いお家などがあります。やはり、芦屋ブランドはどこにいっても不滅です。

次は、神戸市になります。まず「魚崎」ですが、こちらは「六甲ライナー」の乗り換え駅になっています。六甲ライナーとは、神戸の人工島「六甲アイランド」へむかう路線。六甲アイランドには、住宅やホテル、学校、オフィスビルなどがあり多くの人が利用しています。また、この駅のそばにも「住吉川」が流れており、川沿いに植えられた緑が多く環境のいいところです。近くには、谷崎潤一郎が住み「細雪」の舞台になった「倚松庵(いしょうあん)」がありますよ。当時の瀟洒な家が今でも公開されており、住宅街としての風格が漂っています。

最後の駅は「御影(みかげ)」です。前の魚崎とともに、東灘区に位置しますが、この駅前はスーパーや商店街で賑わう商業地域。特に、商店街は活気を見せ、昔ながらの対面販売でたくさんの人が買物をしています。駅周辺は、賑やかですが、北に行くと住宅街がひろがっています。それもそのはず。北に1キロメートルほど行くと、高級住宅街で知られる「阪急神戸線 御影駅」があります。この阪急と阪神の間は、山手にある邸宅のような家はありませんが、瀟洒なたたずまいが見られる住宅街といったところです。

いかがでしたか?阪神間というと阪急沿線が人気ですが、阪神沿線にも魅力的な街がたくさんあります。後から開発された阪急沿線と違い、昔からの街並みが多い阪神沿線ですが、それ故の風格もありますよ。西宮や神戸などに見られる造り酒屋もそのひとつ。「灘の生一本」で有名なお酒屋さんもこの阪神沿線にあります。 このように、色々な表情を見せる阪神沿線。今後、どのように沿線価値が高められていくのかとても楽しみですね。




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