東洋経済新報社が毎年発表する「住みよさランキング」は、客観的なデータで全国の市を対象にまとめたものです。今年も2005年版の「住みやすさランキング」が発表されました。今回はこの内容をもとに考察してみたいと思います。


全国1位は滋賀県栗東市

住みやすさとは?
住みやすさは人によってさまざま。とはいっても客観的なデータによるものは把握しておきたい。
「住みよさランキング」は、安心度・利便度・快適度・富裕度・住居水準充実度のさまざまな指標データをもとに「住みよさ」の度合いを出したものです。安心度は人口当たりの病院の病床数など、利便性は人口当たりの小売業年間販売額や金融機関の数など、快適度は人口あたりの公園面積や住宅着工数などが指標となっています。

この「住みやすさランキング」で全国第1位になったのは、なんと関西の街で、滋賀県の栗東市。昨年の全国3位からのランクアップで、財政力や地方税収入額が高いことなどが評価されました。大手企業が多く、また住民の所得も高く、財政力指数は全国9位。1人あたりの地方税収入額も全国16位と財政力が非常に高いところです。

全国2位は福井県福井市、3位は千葉県成田市と続きます。福井市は前年も2位で、利便性のよさが評価されています。成田市は前年1位でしたが、商業と財政が強いのが特徴。この3つの市で、2年連続ベスト3を占めています。

【住みよさランキング・関西トップ10】
(東洋経済新報社「都市データパック2005年版」より抜粋)
関西順位 全国順位 都市名 都道府県名 前年順位
1位 1位 栗東市 滋賀県 3位
2位 5位 長浜市 滋賀県 4位
3位 15位 朝来市 兵庫県
4位 20位 守山市 滋賀県 26位
5位 35位 大阪市 大阪府 47位
6位 38位 三田市 兵庫県 36位
7位 47位 箕面市 大阪府 83位
8位 50位 草津市 滋賀県 57位
9位 60位 芦屋市 兵庫県 24位
10位 69位 近江八幡市 滋賀県 121位



関西ベスト10のうち半分が滋賀県

「住みよさランキング関西トップ10」を見て驚くのが、滋賀県の多さ。栗東・長浜・守山・草津・近江八幡と半分の5つの市がランクインしています。大阪府は大阪・箕面の2つの市が、兵庫県は朝来・三田・芦屋の3市が入っています。京都府、奈良県などはランクインしておらず、滋賀県の多さが際立っていますね。

3位の兵庫県朝来市は、2005年の4月に生野町・和田山町・山東町・朝来町が合併してできた市。兵庫県のほぼ中央に位置し、瀬戸内海と日本海を結ぶ交通の要として発展してきました。人口の割りには、大型スーパーなどが整備され、利便性のよさが評価対象になったようです。

それぞれの市の評価内容を見てみましょう。大阪府の場合、大阪市は富裕度と利便度が高く、箕面市は富裕度と快適度が上位にきています。兵庫県は三田市、芦屋市ともに富裕度が高く、それに加え三田市は住居度が、芦屋市は快適度が高いようです。 やはり、一番のポイントは、財政力と住民の所得額の高さのようですね。

次のページでは、気になる滋賀の5つの市の紹介です。