阪神電鉄梅田駅。神戸方面への電車が発着している。 |
【路線】阪急:京阪神一帯に 阪神:難波に延伸予定
JR・私鉄路線案内 Vol.1 関西の路線事情(京都~神戸)でご紹介したように、阪急電鉄の路線は京阪神の住宅街を網羅するような形ではりめぐらされています。大阪梅田から京都や宝塚、千里、神戸三宮方面と梅田から四方に向かって路線が確保されています。一方、阪神電鉄は大阪梅田から神戸元町までを結ぶのが主な路線。名前どうり、大阪と神戸を結ぶ電車といったところでしょうか? 今話題の阪神電鉄 沿線の住宅事情は?でご紹介したように、阪神間では阪急電鉄より先に阪神電鉄が開業しています。開業当時は阪神間でも一番賑わいがあったエリアに電車を開業させたのが阪神電鉄だったのです。
阪急電鉄のほうが、広いエリアをカバーしていますね。とはいっても、阪神電鉄は大阪・難波への延伸計画がありますよ。現在、尼崎から大阪・西九条までを結ぶ「西大阪線」が「近鉄難波」駅まで延伸される予定。この延伸線が完成すれば、阪神本線から「近鉄奈良線」まで相互運転も予定されているとか。神戸から大阪・難波、奈良へ乗り換えなしで行けます。また、この線は「大阪ドーム」の近くにも駅が出来るそうですよ。「甲子園球場」と「大阪ドーム」が電車でつながるのも面白いですね。
【運賃・スピード】阪急・阪神ともに互角
阪急電鉄梅田駅。こちらは、京都・千里・神戸と多方面への電車が発着。ホームもたくさんある。 |
まずは、電車代。こちらは、阪急電鉄、阪神電鉄ともに310円です。料金が全く同じですが、それには理由もあります。実は、阪急電鉄も阪神電鉄も「神戸高速鉄道」の「新開地」駅まで乗り入れしています。また、阪神電鉄は「山陽電鉄」で更に西に乗り入れており、姫路まで直通で行けます。なので、神戸高速鉄道の新開地駅などでは、ホームの向かい側に阪急と阪神の電車が並んでいるということもしばしば。実は、神戸より西では、阪急電鉄と阪神電鉄は車両の違いだけで、他は全て一緒というところもあるのです。
速さのほうはどうでしょうか?どちらも梅田-三宮間を特急を利用して、阪急電鉄は27分、阪神電鉄は28分。どちらも変わらないですね。運賃、スピードともに同じといったところです。
【梅田開発】阪神の西梅田開発が注目
梅田から西梅田の方をのぞむ。手前に見えるのが阪神百貨店。その奥に見えるのが阪神電鉄が再開発した「ハービスENT」や「ハービスOSAKA」。 |
阪神電鉄のほうは、西梅田の再開発を行っています。このエリアは、JR大阪駅の南西部に位置し、夜の繁華街「北新地」やビジネス街の「堂島」の近くにあります。ここに、「ハービスENT」や「ハービスOSAKA」がオープンし注目のエリアになっています。ブランドショップが軒を並べ、たくさんの人で賑わっていますよ。今、大阪で一番注目度が高いところといっても過言ではないでしょう。
【レジャー】宝塚歌劇団、阪神タイガース ともに全国区
阪急電鉄、阪神電鉄ともにレジャー部門も充実しています。阪急の「宝塚歌劇団」、阪神の「阪神タイガース」。どちらも、説明するまでもなく全国区的な知名度ですよね。阪急電鉄は他にも「コマ劇場」などのエンターテイメントの事業を手がけています。宝塚歌劇団を主にしたこれらの事業は手堅いようですね。阪神タイガースは熱狂的なファンが多いことで有名です。関西の象徴とまでいわれる「阪神タイガース」。阪神電鉄の柱であることは間違いありません。
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