谷啓さんの訃報から学ぶ
階段で死亡事故が発生。予防策は?
階段での転倒が死亡事故につながるなんて…と驚かれた方も多かったと思います。谷さんのこの事故からわかるように、高齢者の家庭内事故は「階段」で多く発生し、それが大ケガにつながるケースも多いのです。事前に「転倒・転落」の予防策を取っておく必要があります。
階段での事故は家庭内事故でNo.1
国民生活センターのまとめによると、1992年8月~2000年3月までに発生した家庭内事故では「階段」が毎年1位。また、家庭内事故で重症になった322件のうち、「階段」が50件で15.5%を占め最も多く、死亡は9件で11.5%、こちらは「浴槽」に次ぐ2位。階段の事故はほとんどが「転落(72.4%)」・「転倒(22.6%)」がきっかけで起こります。乳幼児が一番多く、高齢者ほど重症が増える
階段での事故にあった人の年齢を見ると、数の上では0~4才までの乳幼児が一番多いもののケガの度合いは少なく、65歳以上の高齢者では、乳幼児よりも数は少ないものの重症や死亡事故になる割合が多くなる傾向が見られます。最も骨折が起きやすい「階段」
最も骨折が起きやすいのが「階段」
それでは次のページで階段での転倒・転落を防ぐ予防策を見てみましょう。