妊娠の基礎知識/妊娠中のケア

妊娠中の口腔ケア(2ページ目)

妊娠すると虫歯や歯周病になりやすくなります。日ころのケアでできるだけ予防し、虫歯ができてしまったら出産までにきちんと治療しましょう。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

妊娠中の歯を守るのが口腔ケア

昔は「子供を1人産むと、歯が1本無くなる」とか「お腹の子にカルシウムを摂られる」などと言いました。歯は、カルシウムで出来ていますが、骨のように血 中カルシウム濃度を保つために、血液中に溶け出したり、取り込まれたりすることはありません。1度歯になってしまったカルシウムは、一生そのままです。で すから、妊娠自体が歯を溶かすことはなく、要は、妊娠中の口腔ケアによるのです。

ですから、たとえ虫歯がなくても、妊娠中に定期的に歯科健診は受けておきましょう。必要があれば歯石除去などのケアを受けたり、正しいブラッシング方法なども教えてもらうといいでしょう。

食生活を見直す事も大切

虫歯になる直接の原因である、食生活を見直すことも大切です。虫歯菌や歯周病薗が栄養にするのは、口の中に残った食べものカスの糖分です。お菓子などの問食を控えるだけでも虫歯を防ぐ効果があります。また、食事もやわらかいメニューよりは、繊維質の多い固めの料理のほうが、食ベカスが歯につきにくく、虫歯になりにくいといえます。

食事にだらだらと時問をかけるのもよくありません。つわりのときは仕方ありませんが、なるべく食事は決まった時間にすませ、食後には歯磨きを。歯磨きがつらいときにはせめて食後にうがいをしましょう。


虫歯・歯周病を防ぐ食生活

  • 問食に甘いものは控える
  • おかずは繊維質の固いものを
  • 食事にだらだらと時間をかけない
  • 食後には歯磨きかうがいを
  • 歯磨きは気持ち悪くない時問帯を選んでする

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※妊娠中の症状には個人差があります。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。体の不調を感じた場合は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。

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