住宅リフォーム/住宅性能向上リフォーム[断熱、結露・湿気対策、防犯]

多い家庭内事故 安全対策リフォームを忘れずに(2ページ目)

家庭内事故による死亡者数は年々増え、今や交通事故死の数よりもはるかに多い状況です。家族全員が安全に暮らせるよう、危険個所の対策リフォームをしておきましょう。DIYでできる手軽な方法もご紹介します。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド


油料理の後のキッチンの床は滑りやすい

揚げ物

天ぷらや唐揚げなど、油料理をすると広範囲に油が飛び散る。

キッチンにも家庭内事故の危険が潜んでいます。コンロでの火傷や包丁によるケガの他に、見落としがちなのが、油料理の後の床の滑りやすさです。

天ぷらや唐揚げなど、油料理をすると広範囲に油が飛び散り、足元が滑りやすくなります。キッチンでは熱い汁物や鍋を持ったり、お盆などを持って足元が見えにくかったりすることもあるので、足元の安全性をよく確認しましょう。

まずは段差チェックです。キッチンからダイニングテーブルまでの間に段差があると危険です。すぐに対策しておきましょう。三角形の断面形状の「段差解消用スロープ」の取り付けなら、DIYリフォームでも可能です。ずれないようシッカリとめましょう。


キッチンリフォームでの床材選びでも、油汚れをすぐ落とせるよう清掃性に優れ、滑りにくい材質かどうかをしっかり確認しておきましょう。フローリングなら汚れ防止や滑り止め機能が付加されたタイプがお勧めです。


家の中の気づきにくい危険をチェックしておく

階段や水まわりの他にも、家の中には意外な危険個所があります。ホームセンターで売っている部品で対策できる個所もありますので、見つけたらさっそく対策しましょう。

まずはコンセントをチェックしましょう。さしっぱなしのコンセントにホコリが積もると発火する危険性がありますので、まずはきれいに掃除しましょう。使っていないコンセントは、幼児がヘアピンを挿し込むなどのイタズラ防止に、コンセントキャップをしておくと安心です。
コンセント

足が引っかかってもマグネットコンセントならすぐ外れて安心(パナソニック


電気製品のコードに足を引っ掛けて転ぶ事故もあります。特に高齢者がいる家庭では、歩くところにコードをはい回らせないことが肝心です。

足が引っかかってもすぐ外れる工夫がされたマグネット式のコンセントもあります。ただしコンセントの交換には電気工事士の資格が必要ですので、専門業者に依頼して下さい。

幼児の事故を防ぐために、家具への対策も行っておきましょう。扉を開けて手を挟まないようストッパーを付ける、キャスター付きの家具は動き出さないようにするなどは、地震対策も兼ねています。

家庭内事故は、住まいのつくりが原因となっているものが多く見られます。小さな工夫で、家庭内事故死を防いでいくことができますので、まずは身近なところから始めましょう。

また普段、何気なく使っている収納が原因で起きる事故があります。家庭内事故のデータから、危険な収納とその安全対策を下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。 【関連記事】
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