住宅設計・間取り/収納プラン

クローゼットの収納量はこうして決める

ウォークインクローゼットなら、たくさんしまえそう。人気があっても、実は漠然と高く評価しているだけ。本当に収納力があるのか? 実例を使って算定してみました。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

ウォークインクローゼット(以下WIC)は服選びがしやすくて、服もたくさん収納できそうということで人気があります。ところが実際にWICを使っているユーザーからは、効率よく収納できないという声が聞かれます。そこで今回は、使いにくそうなWICの収納量を確かめてみることにしましょう

クローゼットは2タイプ

一般的にクローゼットと呼ばれているのは、洋服をしまうための収納のことです。そのクローゼットの多くは、ハンガーを掛けるパイプとその上にある棚とで構成されています。またクロ-ゼットの造りには、室内の壁面に設けられたタイプと、人が入るスペースのあるWICとがあり、その2種類がメインです。
WICのL型に折れたハンガーパイプのコーナー部は使いにくい。
このWICは間取りによって、広さや形にバリエーションが生まれます。なかでもマンションのように、限られた面積の中で設けられたWICでは、クローゼットとしてもウォークインとしてもギリギリのサイズに抑えられがちです。そのため見た目よりも、収納量が予想を下回ることが殆どです。

実例WICの広さ

今回設定したWICの広さは、マンションでよく見かける135センチ×110センチ。入り口扉のある部分は隅切り状に欠けていますので矩形ではありません。天井高は225センチ、ハンガーパイプの位置は床から約170センチ、上の棚は天井までの高さが45センチです。
小部屋だから収納力がありそうな
洋服収納の基本は、ハンガー掛けにする服とたたんで収める服の2種類が基本です。そこでその基本をもとに、よくあるWICの活用例を作成しました。

それでは、それでは、WICの実例をもとに算定した収納量の結果をご覧ください。
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