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建築家に聞く、海辺の土地探しのコツ(2)(2ページ目)

海辺の土地探しのコツ(2)は、どんな海が好きか?を知ることです。ヨットやサーフィンを若い頃から楽しんできた下平さんだからアドバイスできる土地探しのコツです。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド

土地はパートナーの建築家と一緒に見るのがお勧め

葉山で建築事務所を構える下平万里夫さんは、海が大好き。時間があればヨットなどマリンスポーツを楽しんでいる

「不動産会社の人は、土地を売る専門家ですが、そこでどんな住み方ができるかを提案できる専門家ではありません」と下平さん。東京から来て、湘南の土地を不動産会社で探すのは、素人が直接、漁師のところに行って魚を買うようなものだといいます。「この鯛はいいよ。まちがいなくおいしいよ!」と言われ、やたら高い鯛を調理方法も知らないのに買ってしまうようなものだと。

「誰も買わないような人気のない土地でも、私たち建築家の目から見れば、すごくいい家が建つのが見えることがあります」。以前、山の急斜面の崖地が売れ残っていました。建て方を考えれば、海がバッチリ見える家を建てられると判断した下平さんは、相談者にその旨を伝え、誰も手をつけなかったその土地を相場の10分の1くらいの価格で購入。実際、そこに海を一望する、海好き垂涎の家を建てたこともあります。
「自分のライフスタイルをよく知ってくれている建築家と一緒に土地を見るべきですね」

また海まで自転車で15分もかかる、海も見えない土地を契約した人には、キャンセル料を払ってでもキャンセルしたほうがいいとアドバイス。ゼロからもう一度、今度は一緒に探しはじめて、タイミングよく海一望の物件を購入した人もいます。

「本当は、この湘南に1年くらい賃貸物件に住んで、海の生活を体験しながら物件を探すのが一番いいと思いますよ」とも。海見え物件に弱い東京人は、もう少し慎重になったほうがいいのかもしれないですね。

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