他の暖房器具にない薪ストーブのメリットは?

薪ストーブ

火のまわりに家族が集う、リラクゼーション効果もある薪ストーブ

ガスや石油などの暖房器具がいろいろあるなかで、なぜ薪ストーブが人気なのでしょうか。薪ストーブの特徴を、日本を代表する新潟の薪ストーブメーカーであるホンマ製作所に伺いました。

 「電気を使わず、自給自足が可能な燃料である薪を燃やして暖をとることができることです」と広報担当の藤井さん。もともと薪ストーブは自然派、アウトドア志向の人たちの間で静かなブームが続いていましたが、311東日本大震災以降、電力に依存する生活への憂慮や環境に対する意識の高まりによって、新たな需要が増えているとのことです。

薪が環境にやさしい理由とは何でしょうか?「薪を燃やした時に出る二酸化炭素の量は、薪となる木が成長過程で吸収した分と同じ量といわれています。つまり自然界にとってはプラスマイナスゼロなので、環境への負荷はないといえます。それに木は人の手によって再生できますから、適切に木を育めば無限に入手が可能です」

さらに「薪ストーブの長所はまだあります。炎によるリラクゼーション効果とストーブクッキングです」とのこと。パチパチと燃え、ゆらぐ炎は見ているだけで心が落ち着き、他では味わえない癒しを家庭のなかで得ることができます。また薪ストーブのなかには天板や炉内を調理に利用できる機種がありますので、鍋や羽釜、ダッチオーブンなどを使ったストーブクッキングも楽しみのひとつだそうです。

さて薪ストーブ=ログハウスのイメージがありますが、一般の家でも設置して使えるのでしょうか? 「薪ストーブはほとんどすべての家に設置可能です。ツーバイフォー、在来工法など、多用な家に対応できます」と藤井さん。ただし、住宅街のような密集地では、煙が出ることもあり、近隣への配慮の観点からむずかしい場合が多いでしょうとのことです。

薪ストーブの材質は大きく2タイプ

薪ストーブの素材は鋳鉄製と鋼板製の2種類あります。「鋳鉄製は本体が暖まるまでに時間がかかりますが、蓄熱性が高いため、いったん暖まると薪の火を落とした後も本体の余熱が持続します。余熱を利用すれば鎮火後の再着火も容易です」。また「鋼板製は鋳鉄製とは逆に本体が暖まるのが比較的早い代わりに、人を落とすとすぐ本体が冷めます。

鋳鉄製がスロースターターで長時間使用向きだとしたら、鋼板製は速暖性に優れた短時間使用向きです。ゲストをお招きするときなど、特別な時だけ薪ストーブを使いたい場合は鋼板製が向いていますね」と藤井さん。外観的には鋳鉄はがっしり、どっしりした印象で、鋼鉄製はデザイン的にスマートなものが多いようです。

薪ストーブには最大出力が表示されていますので、暖めたい部屋の広さや用途にあわせて選ぶといいでしょう。