<契約って?>
重要事項説明書とは別に、契約書があります。契約書でチェックしなければならないのは、主に金銭面です。
● 敷金の返還について
ここが最重要だと言っても過言ではないところ。重要事項説明書のところでも少し触れましたが、賃貸のトラブルで多いのが退去の時の敷金精算問題です。入居するときに、きちんと確認しておけば、後々のトラブルを避けることも可能ですが、たいていは退去するときになって「えっ!そうだったけ?」なんて思うもの。
どんなに眠たくなっていても(笑)、ここだけは確認しましょう。
ポイントは、「敷金の精算方法が書かれているかどうか」。
たいていは、「敷金は退去のとき原状回復を行い、その費用に充当する」などのフレーズが書かれていますが、じつはこれが曲者。
実際、退去する時に清算書を見て、「えっ、この原状回復費用は借り主が負担するの?!」とビックリすることもあるのです。
ですから、
「壁紙の汚れは入居者が原状に回復する義務があるのか」とか、
「フローリング床につけた傷を修理する費用はどうなのか」など、できるだけ細かい部分まで決めておいたほうがベスト。
面倒かもしれませんが、この点をしっかり抑えておきましょう。
(詳しくは、
「敷金って戻ってくる?こない?」
「敷金トラブルを防ぐ方法」
をご覧ください)
● 賃料や更新料について
賃料や礼金、敷金などは部屋を決める時に確認していると思いますが、更新料や仲介手数料まではなかなか気がまわらないかもしれません。現在、更新料も仲介手数料も家賃の1ヵ月分必要なことが多いようですが、本来ならば仲介手数料は家賃の半分(貸主、借り主で家賃1ヵ月分を折半する)でいいはずなのです。
更新料は、忘れた頃に請求が来ます。その時、
「これなんだっけ?」と思わないように。
…以上、簡単に契約のときに確認するべきポイントを挙げてみました。重要事項説明、契約ともに納得がいかないこと、疑問なことは明確にしておく。しかも、確認した内容を必ず口頭だけでなく、重要事項説明書や契約書に書いてもらうこと。これがトラブルを避けるポイントなのです。
後で「担当者のAさんはこう言ってました」
「Aさんは、もう退職してしまいました。契約書にも書いてないのでダメです。」なんてトラブルってけっこう多いんですよ!
<関連サイト>
契約するときのチェックポイント
<関連リンク>
賃貸トラブル,Q&A
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