今、あなたは賃貸住宅に住んでいます。あなたの子供が「ピアノを習いたい!」と言ったら、あなたはどうしますか?
たいていの場合、「うちはアパートでしょ。だから、ピアノは買えないのよ。ごめんね」と言うしかなく、がっかりした子供の顔を見なければならないでしょう。
それでも、「でも、やっぱりピアノを習いたい!」と子供に強く主張されたら?近頃の親御さんは、子供がしたい!ということはできるだけやらせてあげたい!と思う人が多いようで、なんとかしてピアノが弾ける環境にしてあげたいと思うようです。

とはいえ、すぐにはマイホームを購入することもできず、まだしばらくは賃貸に住まなければならないとしたらどうしたらいいのでしょうか?

「ピアノ不可」はすべて不可?


楽器の演奏
賃貸住宅で楽器の演奏ができるものを探すのは、実際は困難。それなりの防音設備が整っていないとトラブルのもとになります

ピアノは習いたいけど、賃貸じゃなかなか無理・・・という場合に、みんなが買い求めるのが「電子ピアノ」。たしかに、電子ピアノなら消音設備が備わっているから、ヘッドホンをすれば音を消すことができ、周りに迷惑をかけることはありません。また、普通のアコースティックピアノ(アップライトピアノやグランドピアノ)に比べて重量も軽く、お値段も安いものが多いため、買い求めやすいのが特徴です。

ではここで問題。

賃貸住宅で電子ピアノはOKだと思いますか?

1:賃貸契約で「ピアノ不可」になっていないなら、OKだと思う
2:賃貸契約で「ピアノ不可」の場合、ピアノはダメだけど電子ピアノならいい
3:賃貸契約で「ピアノ不可」なら、ピアノも電子ピアノもダメ

あなたの一票でも同じ質問をしたのですが、半数以上の人が「2」、つまり「ピアノ不可でも電子ピアノはOK」を選んでいます(12月8日現在)。

なんとなく、世間の常識から考えて、賃貸でも電子ピアノならいいんじゃないの~?という考えは主流になってきているように思われるのですが、実は賃貸業界ではこれは「ダメ」なのです!

(この質問の答えはこちら

この思い違いがトラブルのもと!


一般的に、「ピアノ」と「電子ピアノ」は全く別物(もちろん、楽器としてはまったく違うものなのですが、ここでは賃貸住宅においてという意味で)だと考えられている傾向が強く、「ピアノがダメでも電子ピアノならいいのではないか?」と思っている人が意外と数多くいるようです。

その理由は、「ピアノは音を小さくすることしかできないけど、電子ピアノならヘッドホンで聞きながら音を消せるから、周りに迷惑をかけないでしょ?」というのが大半のよう。でも、ここに落とし穴が!
そもそも「ピアノ不可」「楽器不可」の物件というのは、なにも「音色」が問題になるだけではありません。ペダルを踏む音、鍵盤から伝わる振動、また鍵盤をたたく音なども階下や隣の住人にとっては騒音となるのです。ですから、アパートのようにもともと音が響きやすい場合はもちろんのこと、マンションでもちゃんと楽器演奏対応になっていないタイプのものだと、いくら電子ピアノだからといっても、騒音トラブルを起こす可能性は十分にあります。

このような傾向から、賃貸業界では「ピアノ不可」の物件は一般的に「電子ピアノやそれに匹敵するものは不可」と考えられています。もちろん、アップライトピアノに消音装置をつけてもダメなのです。