注意するべきポイントは?


まず必要なのは、「こまめに掃除をすること」。当たり前のことなのに、何故かできない人も多いのがコレ。掃除は面倒なものかもしれませんが、ひどく汚れてしまってから掃除をしようと思うとかなり大変です。それよりもこまめに掃除をしていれば、いざという時に助かります。最低でも週に1回は掃除機をかける、換気扇やエアコンのフィルターを定期的に掃除する、など、日々の生活でできることをまめに行いましょう。この「掃除」こそが、借りた部屋を責任を持って使う義務(=善管注意義務)でもあるのです!

さらに、次のような点に注意すると、敷金の戻り方に差が生まれます。

◆フローリングは傷を付けたら致命的
フローリング仕様は人気がありますが、傷が付いたからといって簡単に張り替えることはできません。そこで、家具を置く場合には下に薄い板を敷く、イスの脚にカバーを掛けるなどして傷の付かない工夫をしましょう。小さな傷なら目立たなくする専用の補修材もあるので、修繕費は少なく済みます。

◆カーペットや畳の凹みにもひと工夫
畳
畳やカーペットに家具を直接置くと凹みができてしまうので、1点に圧力がかからないように工夫を

家具を置いたときにできる畳やカーペットの凹みは、敷金返却に影響しやすい要素のひとつ。最初に入居するとき、家具を置く前に下に板をかませるなどして1点に圧力がかからない工夫をするといいですよ。

◆電化製品は、壁から10cm離して置く
意外と多いのが、電化製品による壁クロスの黒ずみ。ススが付いたり、電化製品の熱で焼けてしまうこともあります。これを防ぐには、電化製品は壁から10cm離しておくか、壁との間に板を置くのがベスト。

◆ガス台、グリル、換気扇の油汚れはこまめな掃除を
換気扇
「どうせ退去するときにはハウスクリーニング代が請求されるのだから」と掃除もしないでいると、「部品交換代」が請求されるかもしれない。やはり掃除は大切だ

キッチン回りの油汚れは時間が経つほど落としにくくなります。換気扇もガス台の五徳なども簡単にはずせるので、洗剤を溶かしたぬるま湯にしばらく浸けておき、汚れを浮かせて洗いましょう。自分でガスコンロを付けた場合も、取り外してみると壁や置場に油汚れがべったり・・・なんてことも。料理したら必ずひと拭きするだけでも、きれいさは違ってきます。

◆窓が結露するようなら、湿気がこもりやすい証拠
冬になるとよく起こる結露。これは、建物の構造上、仕方のないことと考えられ、結露が起こるのは経年変化だとする考え方もありますが、そうはいっても結露から発生するカビをそのまま放置しておくのはどうかというもの。特に、家具の裏側は普段見ることがないため、気が付かないうちにカビが大量発生してしまうこともあります。冬場に結露しやすいようなら、毎朝窓をひと拭きしましょう。窓の木枠がカビで黒ずんでしまうのをそのまま放置していると、腐ってしまうこともありますよ。

◆浴室の水垢はこびりつくとプロでも落としにくいから要注意
洗剤でゴシゴシとこすらなくても、お風呂に入った後、浴槽をスポンジでこすっておくだけでも、汚れの付き方は違います。このとき、蛇口や排水溝などの掃除も忘れずに。マンションやアパートでは、浴室に窓がなく換気扇だけしかないことも多いため、湿気がこもりやすくなっています。換気扇を長めにつけて換気することも、カビ発生を抑制する効果があります。



これまでは実家に住んでいて、お母さんが掃除をしてくれていた人も、一人暮らしをしてみると、いかに掃除が大切か、実感することができるかもしれません。面倒なことではありますが、掃除も慣れてくると手早くできるようになるもの。一人暮らしをするということは、自分の生活に責任を持つということですから、敷金のためにも、そして自分のためにも掃除をする習慣をつけましょう。

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