「礼金0」は安心、「敷金0」は危険!?
このような性格から、「礼金0」の物件はここ十数年で急激に増えてきました。それはなぜか?理由のひとつに、空室が増えてきたことが挙げられます。
普通、大家さんは毎月の家賃を収入源としてローンの返済計画を立てます。場合によっては、礼金も収支計画に入っていることもありますが、どのタイミングで入ってくるのか分からないので、あまり当てにはできません。もし入居者が決まらず、いつまでも空き室のままだったとしたら、家賃収入が入らず、ローン返済も困ってしまいます。そこで、2ヵ月以上も空き室のままにしておくくらいなら、通常もらっている礼金2ヵ月を0にしてすぐに入居者を見つけたほうが、大家さんとしてはお得だと考えられるのです。
また、「礼金0」にすれば入居者にとっても大きなメリットとなりますから、喜ばしいことであり、困ることはなにもありません。
賃貸供給数が増えた今の時代に沿ったことだと言えるでしょう。
UR賃貸(旧公団)の物件は、礼金だけでなく仲介手数料、更新料、保証人もなし。お得がいっぱい! |
もうひとつ、礼金0になる物件があります。それは、公的融資を利用して建物を建てた場合。大家さんが賃貸マンションやアパートを建てるとき、公的機関による住宅融資(公庫融資、年金融資、財形融資、地方自治体融資など)を利用した場合には、礼金は受け取ってはいけない決まりになっています。また、UR賃貸住宅(旧公団住宅)や、公社などの公的機関が貸し主となる物件も同様に、礼金は必要ありません。
でも、敷金は礼金とはワケが違います。「0」だからといって、お得物件だと浮かれてばかりはいられません。
>>>「敷金0」はカラクリをチェック!