部屋探し・家賃/賃貸物件の情報収集術

悪質な「おとり広告」にだまされない!(2ページ目)

大手賃貸仲介会社の出した広告が、景品表示法の規定に違反しているとして、公正取引委員会が排除命令を行いました。賃貸広告にウソがあってはいけません。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

おとり広告は無くせるのか


では、おとり広告は無くせるのでしょうか。
例えば実際に存在する物件の確かな情報を、インターネットや賃貸情報誌に掲載したけれど、その問い合わせがある前に、他で決まってしまうことはもちろんあります。決まったときにすぐに情報を削除できればいいのですが、インターネットでも情報誌でも"タイムラグ”が生じてしまい、その結果決まってしまった情報がまだ流れていることになるのです。これを完全になくすことは、実際にはかなり困難。「ホームズ」等の大手不動産ポータルサイトでは、情報審査室を設置し、おとり広告に対しての取締りを強化していますので、悪質なものは減ってきてはいますが、未だに情報メンテナンスが悪い会社もあり、成約済みの物件は掲載されています。

おとり広告
インターネットでも情報誌でも、情報のメンテナンスには時間差が生じる

でも、メンテナンス遅れの情報も「おとり広告」といえばおとり広告。(決まってしまったから)貸すことのできない物件の情報は、一般消費者にとっては不利益な情報でしかありません。情報日を明確にし、その時点での確かな情報を掲載することが業界に求められています。特に即時性のあるウェブ情報には、そのスピーディさに期待したいものです。

でも、その他のおとり広告はどうでしょうか。
実際の物件よりも広く、新しく、近いとして募集することは情報にウソがあり、やってはダメなこと。こういうおとり広告は、業界全体を上げて無くしていかなければなりません。耐震偽装に始まり、牛肉偽装、高級料亭の食品偽装など、さまざまな偽装が世間を騒がせている今、賃貸業界も「ウソ」があるなら無くしていく努力を業界全体でしていかなければならないでしょう。

>>>巧妙な手口のおとり広告に注意!
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