部屋探し・家賃/賃貸の間取り選びのポイント

選ぶならどっち?(3) マンション×アパート(3ページ目)

アパートかマンションか。気に入った部屋ならどっちでもいいじゃない!って思うかもしれません。でも、アパートとマンションの違いを覚えておきましょう!

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

かっこいいのは?――どちらとも言えません


外観
見かけだけではマンションかアパートか判断できないものもある

マンションのほうがおしゃれ、と思われがちですが、最近のアパート状況は変わってきています。アパートだからといって、木造2階建ての庶民的な建物、とは限らないのです。

デザイナーズマンションと呼ばれる、建築家などが建てたマンションがあります。これと同じように、「デザイナーズアパート」と呼ばれる、かっこいいアパートがあるのです。木造2階建てでも、おしゃれなものはおしゃれ。検索サイトに「デザイナーズ○○」と入れてみてください。○○は「マンション」でも「アパート」でもかなりヒットしますよ!


結露に悩まされないのは?――どちらかといえば、「アパート」が有利


マンション構造は、気密性が高いのが特徴。この気密性の高さが冬の寒さから守ってくれるとも言えますが、裏を返せば空気の逃げ場がなく、冬は結露を起こす原因に。アパートでも結露は発生しますが、どちらかと言えばマンションよりは気密性が低いと言えるでしょう。

また、気密性の高さがもたらすのは結露だけではありません。実はカビも悩みの種。特に新築のコンクリートが乾ききっていない新築物件で、夏に数日間閉めっ放しにしておくと、部屋中カビだらけに!!気密性が高い物件は、こまめな換気に注意しましょう。角部屋の場合、外側に面した壁には家具をぴったりくっつけず、少し離して置くのが得策です。

地震や火事に強いのは?――「マンション」が勝ち!


構造上、頑丈な建物はやはりアパートよりマンションと言えます。万が一地震があったとき、耐震性に優れているのはやはりマンションでしょう。特に、免震構造(地盤と建物の間にバネのようなものを入れ、地震の衝撃を吸収して直接建物に揺れを伝えない構造のこと)のマンションなら、地震の被害を最小に抑えることも。

また、マンションの構造である鉄筋コンクリートは、建築基準法で耐火構造と認められており、火災があった場合の崩壊や延焼に対し耐性を持っていると言えます。一方、アパートの構造は木造や軽量鉄骨造なので、火災には弱いと言えます。ただし、木材の表面を石膏ボードで覆ったり、防火構造の外壁材を使うなど、アパートでも耐火性能を高め、準耐火構造(耐火構造に準じた性能を持っている)になっているアパートもあります。



アパートかマンションか。すべてを兼ね揃えた物件にはなかなか出会えません。そんなとき、自分の希望条件に優先順位をつけ、選んでみてください。

【関連サイト】
・賃貸情報に強くなる!マンションとアパートの違いは?

選ぶならどっち?シリーズ
・選ぶならどっち?(1)ーー地場か大手か?
・選ぶならどっち?(2)ーー最上階か1階か?
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