腎臓病対策は、世界規模で重大な課題とされ、日本でも2006年より日本慢性腎臓病対策協議会が設立され、啓発活動が行われています。今回は、腎臓の働きや、腎臓と食事との関わりについてご紹介します。

腎臓は、肝臓同様に「沈黙の臓器」とよばれ、なかなか自覚症状が現れにくく、また初期症状として、「疲れやすい」「頭痛」「カラダがだるい」「むくみ」な どがありますが、他の病気にも見られる症状なので、なかなか腎臓病という確信は持ちにくいものなのです。慢性腎臓病の発見のためには、健康診断などでは、 尿タンパクや血清クレアチニンの数値などを指標とします。

慢性腎臓病は新たな国民病

むくみ
むくみやカラダのだるさが続いたら、もしかすると「慢性腎臓病」かもしれません。
20年程前までは、「慢性腎臓病(CKD)」は聞かない病名でしたが、現在CKD患者数は1,330万人で成人の8人に一人がCKDと見られています。

CKDは、腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下、糸球体濾過量が60ml/分)あるいはタンパク尿が出る等の腎臓の異常が続く状態をいいます(日本慢性腎臓病対策協議会)。

CKDの要因となるのは、糖尿病性腎症、IgA腎症、高血圧性腎硬化症を三大原因と考えられ、他にも慢性糸球体腎炎など様々あります。

腎臓病への取組みが強化された背景は、CKDが継続し腎機能が低下して腎不全になると透析しなければならないリスクだけでなく、さらに心筋梗塞 や、脳卒中などの循環器系の合併症を起こすリスクがあること。また高血圧や痛風、糖尿病等も、腎機能を低下させるなど、関連が強いことがわかってきたからです。


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