ニコレットについて
ニコレットは、ファルマシア(現ファイザー社)と、武田薬品工業により2002年9月から薬局で発売された医薬品です。ニコレットは、甘いコーティングタイプと、甘くないタイプがあります。後者には、ニコチンのピリピリとした感覚があるタイプとそれを抑えたミント味があります。
また、12個(希望小売価格1100円)入りから96個(希望小売価格6900円)入りまであります。薬局によって置いてある個数が異なる場合があります。
ニコレットの使用方法
ガムのように噛んで使いますが、一般的に食べるガムとは異なります。ニコチンが含まれていますので、良く噛むのではなく「ニコチンを吸収させる」という意識で、15回ほど噛んだら舌の下や、歯と頬の間に置いておくようにして、口の粘膜からニコチンを吸収させます。この15回という目安は、口の中がピリッとしてニコチンが出てきたなという感覚のところで止めるように、自分で調節してみてください。
途中唾液が沢山出てきてしまったら飲み込まずになるべくティッシュ等で吸収させるようにしましょう。唾液を飲み込んでしまうと、唾液に溶け出したニコチンを飲み込んでしまうので、ニコチンの効果が弱くなることがあります(一部ですが、飲み込んだ唾液に含まれるニコチンは、消化管の粘膜から吸収されて体内を回ります)。
必ず1回1個を30~60分ぐらいかけて「少し噛んで、しばらく舌の下や歯と頬の間に置いておく」というのを何度かゆっくり行うようにしてください。
※途中で気分が悪くなったりしたら吐き出してください。
使用量の目安について
一日に使っても良い量は、タバコを服用していた一日の本数によって変わります。・20本以下・・・4~6個
・20~30本・・・6~9個
・31本以上・・・9~12個
最大、1日24個までです。
また、2週間~4週間ごとに使用量を少しずつ減らしていきます。そして、使用は3ヶ月間ぐらいまでにしてください。
※詳しくは、薬局にて薬剤師にご相談いただくか、参考リンク先にあるファイザー社のホームページをご覧ください。
使用の注意について
ニコレットを使う時には、タバコを完全に止めてからにしましょう。また、1回に1個以上食べたり、噛みすぎたりするとニコチンの量が多くなって、気分が悪くなる場合があります。
その他、コーヒーやお茶、炭酸飲料などを飲みながら、または飲んだすぐ後にガムを食べるとニコチンの効果が低くなることがあります。
タバコは、身体的な悪影響をもたらします。代表的なものは、皆さんご存知のように、肺や口腔ガンの発生が増えます。高血圧や高脂血症になる可能性も高くなります。
また、血管の収縮作用があるので、手足の冷えや、インポテンツの影響もあります。さらに、胃液の分泌を促進してしまうので胃にも悪影響があります。
周りの人にも影響がありますので、なるべく禁煙をお勧めします。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
本記事は、主にファイザー株式会社のホームページを参考に作成いたしました。
【参考リンク先】
禁煙とニコチンの作用>しんじょう薬局(武蔵新城)
禁煙ライブラリ>Healthクリック!