アトピー性皮膚炎に対するストレスケア
アレルゲンを除去しても症状が改善しない場合、アレルゲンによるものではなく、ストレスが湿疹の悪化因子になっている可能性があります。上手にストレスを取り除く方法をご紹介しましょう。ストレスを和らげる方法
・子供のストレス何かに集中するものを見つけましょう |
子どももアトピーで痒みが出ると、ストレスを感じてしまいます。よく掻いているのは、入浴時や睡眠時だと思いますが、何かに熱中しているときには少ないものです。時に、子どもは親の関心を引くために掻くこともあるようですが、もちろん、アトピーの悪化が痒みを起こしていないかは、きちんと見てあげなければなりません。
ストレスはアトピーの悪化因子の1つですので、適切な治療が行われていないと、アトピーが悪化し、またストレスになります。さらにそのストレスがアトピーを悪化させるという、悪循環に陥いってしまうのです。
(参考「子供のストレス解消!」)
・大人のストレス
- 仕事や社会での人間関係
- 仕事の量が多い
- 仕事の内容が自分には合わないなどの仕事の質の問題
- 仕事や家庭、学校での環境がよくない
- 寝不足
- 過度のアルコールやタバコ
- 不規則な生活
- バランスの悪い食事
複数当てはまってしまう人は、まずストレスを取り除くことがアトピーの改善に役立つかもしれません。
ストレス解消には、
仕事の合間でも少し時間があれば休みましょう |
- 人間関係はあまり一人で悩まずに相談してみましょう。相談してもすぐに解決しない場合があるでしょうが、人に話すと少し落ち着きます
- 休めるときに休む。仕事の合間でも一休み
- アルコールやタバコはほどほどに(できれば辞めるのがいいでしょうが)お酒は、お酒でかゆみ悪化?! 飲酒時の注意を参照してください。
- 少し無理したかなと思ったときには翌日しっかりと休む
- バランスのいい食事、1つの食材ばかり摂らない
など
(参考「さよならストレス! アトピー治療の基本」)
睡眠不足の解消
特に睡眠不足は、アトピーを悪化させます。逆に、アトピーがあるから睡眠不足になることもあります。このように悪循環に陥ります。睡眠3原則は
- リズムを作る
- 寝る前にリラックスする
- 睡眠についての考え方を変える
■リズムを作るには
同じ時間に起きるようにしましょう |
- 休日も含めて毎日同じ時刻に起きる
- 寝る時間を決めて、1時間前からリラックスしたりして寝る準備をする
- 朝は流れ作業の仕事をし、負担をかけずに、早起きして運動して体を起こす
- 30分以上の長い昼寝を避ける(昼寝を長くすると、リズムが崩れて夜に寝れなくなります)
- 夜勤の後でも決めた時間までに起きておく
■寝る前にリラックスするためには
- 3時間前からカフェイン・タバコ・アルコールなどの刺激物は止める
- 2時間前からは静かに過ごす(できれば、勉強や仕事をしない)
- ぬるめの風呂にゆっくり入る(熱いお湯は反って交感神経を刺激して寝れなくする)
- 毎日同じ時刻に夕食をとり、寝る前には大食しない
- 積極的に筋肉をほぐしてリラックスする
- 暗く、静かで適温で心地よい部屋で寝る
アルコールは睡眠の質を下げてしまいます。現実はなかなか難しいかもしれませんが、少しでも工夫すれば、快適な睡眠が取れます。
■睡眠についての考え方を変えるためには
- 睡眠時間の長さにこだわらない
- 眠れなくてもすぐに悪影響は出ないと居直る
- 寝不足は次の日に解消できると信じる
- 寝る前に悩まない。考え事は明日に延ばす
次の日が試験やイベント、遠足、運動会などがあるときは、なかなか寝れないものです。そんなときに、寝れなくてもいいと居直ることも重要です。すると、意外とリラックスできて、自然と寝ていることもあります。
アトピー性皮膚炎に負けない肌を作るスキンケアも重要です。
⇒ 3.アトピー性皮膚炎に対するスキンケア >>
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