トイレでお腹に力をいれたことがきっかけで、痔になってしまうことがあります。 |
第1回 腰にも悪影響?人には言えないお尻の病
第2回 これは避けたい!腰痛の次は痔になる!?
第3回 お尻のケアと腰のケア、両方まとめて今日から挑戦!
痔も腰痛も予防は可能!
二本足で立つという姿勢は、ヒトの特徴ですが、それによって負担のかかりやすい部位があります。 |
二本足で立つ場合、ヒトは重力に逆らって姿勢を保っていることになります。この重力に逆らう時に腰を支えるためにいくつかの筋肉が働き、疲労しがちということは認識しやすいと思いますが、この時、肛門にも問題が起こりやすい特徴がみられます。体の隅々を巡った血液は、心臓に戻らなくてはならなりません。しかし、立つ姿勢や座り姿勢の時、肛門は心臓よりも低い位置にあるため、座りっぱなしで血行不良になった場合は、肛門周辺の静脈がうっ血しやすく、さらに心臓へ血液を戻しにくくしてしまいます。そして、痔になりやすいお尻の状態になっていきます。そこに悪い生活習慣が加わると、痔になってしまうかもしれません。人間の構造上、肛門も腰も血流の悪い状態になりやすいということもありますが、その点を理解しておくと、日頃のケアの重要性が理解できるのではないかと思います。
こんなものも痔の症状?
腰にも悪影響?人には言えないお尻の病では、痔の中でも特に多くみられる疾患名を3種類挙げました。この中でも「いぼ痔」でお馴染の「痔核(じかく)」が一番多く、肛門の血行が悪くなった場合に生じやすいと言われています。腰痛を招かないように、また悪化させないようにもしたいものです。痔の出来る部位によっては、痛みを感じないものもありますが、一般的には「座るのも大変」という痛いイメージが強いようです。また、痔の人がかゆみを伴う場合もあるようですが、このかゆみ自体は痔の症状ではありません。肛門がきれいではない状態の時にかゆみを感じやすくなりますが、肛門周囲はしわがの多いため汚れを排除しづらく、排便後にトイレットペーパーで拭くだけでは、清潔な状態を保ちにくいようです。次に気になる3種類の痔の症状を挙げてみましょう。「いぼ痔」でお馴染の痔核(じかく)
トイレで新聞を読むなどの些細な習慣がお尻に影響を与えることがあります。 |
「切れ痔」と呼ばれる裂肛(れっこう)
痔核と同じように排便後に出血することがあります。トイレットペーパーに血がつくなど。肛門が切れてしまうので、排便が痛く感じ、トイレが怖くなってしまう人もいるようです。大きい便や硬さが切れる原因となるため、痛みのために排便を我慢してしまうと、便はさらに硬くなり、後々さらにつらい状態になるかもしれません。切れ痔は、繰り返すと潰瘍が出来たり、肛門が狭くなったりすることもあるので、悪化させないように処置をしましょう。「あな痔」と呼ばれる痔ろう
下痢がきっかっけになることが多く、直腸と肛門の境い目にあるくぼみから、細菌が入り込み化膿してしまいます。男性に多く見られます。直腸ではなく、肛門側に出来てしまうと、痛みが強くなります。膿によってお尻にトンネルが出来てしまう厄介な痔です。また、疲労やストレスで免疫力が低下すると、この疾患になりやすいので、疲れをためないようにすることも大切です。痔ろうは慢性化すると手術が必要になる場合があるため、早めに病院で治療を受けましょう。>>次のページで、あなたのライフスタイルから、なぜ痔、腰痛になりやすいのかを確認しましょう!>>