予防接種・ワクチン/ポリオの予防接種

ポリオワクチンの接種、種類、副作用(2ページ目)

麻痺を起こしてしまうポリオの予防で重要なのが予防接種です。ポリオウイルスワクチンの種類と効果、副作用について説明したいと思います。ポリオワクチンは、世界からポリオを根絶するためにも必要なワクチンです。

清益 功浩

清益 功浩

医師 / 家庭の医学 ガイド

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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ポリオワクチンの副作用

生ワクチンでは、ポリオを発症する可能性も。接種400万回に1回。現在、日本で発生しているポリオはすべてワクチンによると言われています。私が診断したポリオもポリオワクチンによるものでした。そのため、一刻も早く、不活化ワクチンの導入が望まれます。万が一、副作用が出た場合は、生後3ヶ月から7歳6カ月までが公費対象年齢なら国が健康被害に対して補償してくれます。公費対象年齢を外れると、医薬品としての補償ですので、死亡に対する補償金が減額されてしまいます。

欧米ではすでに、ポリオ不活化ワクチンとDPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)3種混合ワクチンとインフルエンザ桿菌b型(Hib)を入れた5種混合ワクチンが公費にて一般的に使用されています。

ポリオワクチンの効果の悪い年齢

1975年(昭和50年)~1977年(昭和52年)生まれの人は要注意。原因は不明ですが、実はこの年齢層では、ポリオワクチンによる免疫の獲得が低いと言われています。つまり、感染する可能性があるわけです。そのため、ポリオのある国に行く時、自分の子どもにポリオワクチンを受ける時には、ポリオワクチンの追加接種が勧められているので、保健所に問い合わせてください。ポリオワクチンを受けた子どもからの便に含まれるポリオウイルスによってポリオを発症してしまう可能性があります。

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