友だち付き合いは苦手? 友だちは常に入れ替わっていい
大人になっても、新しい友達が増えていますか?
ライフステージが変わるごとに、友だちも多少入れ替わっていくことが多いでしょう。「親友だと思っていたのに、結婚したらぱったり連絡がこなくなった」「転職したら、昔の仲間に飲みに誘われなくなった」ライフステージの転換期には、こんな寂しい思いをすることも少なくありません。
しかし、ひとつの友情にいつまでも執着する必要もありません。たとえば、「学生時代の友だちが一生の友だち」とよくいわれますが、ライフステージや価値観が変われば、付き合いに溝ができるのは当然のこと。だからこそ「一期一会」の気持ちをもって接することに、意義があるのではないでしょうか。
溝をあわてて埋めようとせず、お互いに違う人生を歩み始めたことにエールを送る気持ちで、見守ればいいのです。
友だちが多い人、友達が少ない人の違いは?
仮面ではない笑顔ができる人は好かれる |
A) 人に好かれる人
ネガティブワードをあまり言わない
気軽に人を誘うことをいとわない
仮面ではない笑顔ができる
人の話をまっすぐに聴ける
いつも等身大の自分でいられる
ナチュラルに「楽しむ」ことができる
B) 敬遠されやすい人
物事を悲観的、批判的に捉えることが多い
支配的に他人に接する
他人に依存しやすい
時間的、精神的にゆとりがない
自分らしさがない
押し付けがましさがある
上記を見てみても、一目瞭然。BよりAの人と、付き合いたいという人が多いと思います。誰でも幼いころには、Aのような言動が自然にできていたはずです。でも、傷つけられたり、挫折を経験することで、しだいにBに近づいてしまうことが多いのではないでしょうか?
人から敬遠されるとすると、理解されないむなしさから、ますます自分の殻を硬くしてしまいます。しかし、自分の殻に閉じこもっていては、毎日がワンパターンで変化に乏しいものになってしまいます。だからこそ傷つくことを恐れずに、他人とのふれあいを求めていく必要があるのです。
疲れない友だち付き合いの秘訣は?
相手に飲まれず、相手を飲み込まない友だち付き合い、できていますか? |
そこで、以下の4つのポイントをいつも心がけるようにしてみてください。
1)相手のグチに同調しない
相手が落ち込んでいたり、グチばかり言っているとしても、それに“同調”する必要はありません。同調してあげれば、相手の気持ちが楽になると思う人は多いでしょう。しかし、これでは相手が次のステップに進むきっかけを失ってしまいます。「よくがんばってるね」などの言葉で相手の気持ちに添うことは大切ですが、自分まで同調しないように気をつけましょう。
2)アサーティブな会話
「どちらかが一方的に話し、どちらかがいつも聞き役」という会話が展開されている場合、関係を見直しましょう。友達付き合いにおいては、相手と自分の双方を大切にしたコミュニケーションを心がけなければなりません。そのためには、アサーティブな会話術を心得ておく必要があります。
3)無理のないペースで付き合う
いつも自分も相手も苦しくないペースで付き合えるように調整する必要があります。「乗り気じゃなくても、誘われたら必ず行く」「断るのは悪いから無理してでも参加する」というようなスタンスで付き合うのは、友だち関係においてはなるべく避けたほうがいいでしょう。
4)“待つ”より“誘う”
いつも“待つ”体制ではなく、意識的に自分からどんどん誘うことに慣れる必要があります。最初は面倒くさいものですが、これに慣れると人付き合いがとたんに楽に感じられます。
以上のポイントに共通するのは、まず“自分を大切にする”ということです。友だち付き合いにおいて最も大切なことは、お互いが気持ちの上でフィフティ・フィフティであることです。自分を抑えてまで相手を尊重していないか、ましてや支配的、依存的になっていないかを常に心の中でチェックしておく必要があるでしょう。
究極は、一人でも充実感があること
友だち付き合いのうまい人は、自分一人の時間も大切にしている |
どうして、自分一人の時間を充実させることが、いい友だち付き合いにつながるのでしょう? これらは矛盾してるように思えますよね。でも、実は同じなのです。自分一人でいても孤独感がなく、「誰かとつながっていないと不安」という焦りもない。このように自立した心を持っている人は、支配的、依存的にならず、友だちを純粋に尊重できるからです。
みなさんの場合は、どうでしょうか? 自分一人の時間も、友だちとの時間も楽しめていますか?