ストレス/年代別・世代間のストレス

「30’sクライシス」今、30代が悩む理由(2)(2ページ目)

前回「仕事編」に引き続き、今回は「夫婦」のストレスについて考えてみましょう。30代の自殺理由は「仕事」より「家庭」の方が多く、なかでも夫婦問題が深刻なのです。今、30代の夫婦はどうなってるのでしょう。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

30代はセックスレスも深刻!?

そもそも、夫婦に愛し合える“ゆとり”はあるの?
そもそも、夫婦に愛し合える“ゆとり”はあるの?
30代を悩ませる夫婦関係の不和には、会話等のコミュニケーションだけではなく「性生活の空疎化」も関係していると思われます。

電通サドラー・アンド・ヘネシーの2006年調査(20代~40代の男性各世代500人)では、性生活への不満を抱えている男性は30代に最も多く7割弱、勃起機能の低下を自覚する男性は、4割弱にも上っています。

バイエル薬品の2006年調査(30代~60代の各年代約100人)によると、約6割の人がセックスを大事だと考えているのに対し、30代の5割弱が「自分たち夫婦は、セックスレスである」と感じています。さらに、セックスレスへの自覚が多いほど、パートナーへの愛情や絆を感じる度合いが低く、離婚を考える率はも高くなるという傾向も見られました。

夫婦の性生活への意欲は、時間・空間・精神のゆとりによって高められるものですが、過労や精神的ストレスが深刻な状況では、とても性生活の充実にまで意識を向ける余裕は持てないのが現実かもしれません。


夫婦の機能ってなに?

辛いときこそ、支え合うのが夫婦なのに……
辛いときこそ、支え合うのが夫婦なのに……
夫婦のコミュニケーションやスキンシップが不足してくると、愛情ばかりか関心や期待も失わせます。すると、お互いを思いやり、支え合うという夫婦としての一番大事な機能が低下しやすくなります。

夫婦問題で自殺した人も、そもそものきっかけは、勤務問題や負債のような「外でのストレス」だったのかもしれません。しかし、家に帰ってパートナーの猛烈な罵倒や冷やかな対応で、追い討ちをかけられたら……。

夫婦関係は、築き方一つで「安らぎ」にもなれば「刃」にもなります。それも、お互いの育み方一つで決まります。お互いの人生に希望を持てるような夫婦関係になっているか、私たちは普段からよく振り返ってみなければならないのだと切実に思います。
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