ストレス/仕事・職場のストレス(パワハラ・セクハラ等)

うつ病からの職場復帰で注意すること(2ページ目)

うつ病患者が増えるなか、療養から職場復帰した人に大切な会社の対応とは? また、うつ病患者を取り巻く人間関係の大切さについて。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

家族と自助グループの支えが肝心

自分を受け止めてくれる人との人間関係は大切
自分を受け止めてくれる人との人間関係は大切
うつ病からの復帰時に必要なのは、あせらないことです。うつ病を病む人は、先々のことを心配し、性急に「今やらなければ」「すぐに回復しなければ」と思い込む傾向があります。

しかも、1人ではなかなかその思い込みを修正するのが難しいのです。したがって、本人の思い込みがエスカレートしないように、話をよく聞いて、あせらせないことがキーポイントになってきます。

これは、臨床心理士や産業カウンセラーの役目でもありますが、日常で家族がカウンセラーの役割を担えれば、それに越したことはありません。プロのようにうまく話を聞くことはできないかもしれませんが、「あせらなくても大丈夫」「いつでも家族は味方だから安心して」という気持ちが相手に伝われば、それだけで十分な支えになります。

いつも話を聞いて支えてくれる家族がいない場合は、自助グループで同じ境遇の人と話をし、支え合うのも有効です。インターネット上でも、たくさんの自助グループの活動が閲覧できますので、自分に合いそうなグループに参加し、話を聞きあう体験をしてみるのも一案です。
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