睡眠/理想の睡眠時間・睡眠不足対処法

ストレス解消! 自律訓練法で睡眠名人に-1(3ページ目)

ショッピングしても、アロマテラピーを受けても、ストレスが取れない! そんな人は、自分で自分に催眠術をかけてしまいましょう。不眠症の治療に効果が実証されている、自律訓練法(自己催眠法)をご紹介します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

静かなところでくつろぐ

  • ネクタイ
    締め付けが緩むと、とたんに緊張が解けます
    自律訓練法は、体と心をリラックスさせることが目的です。そのため練習の前に、外の環境や体の状態を整えておく必要があります。

    まず、練習する場所は、音や光の刺激が少なく、温度や湿度も心地よく感じられるところを選びます。もちろん理想的な環境を求めていたら、なかなか見つかりませんから、自分がくつろいだ気分になれる場所を探しましょう。

    ネクタイやベルト、腕時計など体を締め付けるものは、緩めておきます。靴も、スリッパやサンダルに履き替えると良いでしょう。お腹が空き過ぎていれば、小腹を満たしておきます。練習前には、トイレにも行っておいたほうが安心です。

  • 3つのリラックス姿勢

    スタイルストア
    良いソファは違います(詳しくは、スタイルストアで)
    リラックスしやすく、自律訓練法を行いやすい姿勢として、3種類が推奨されています。

    布団やベッドの上で仰向きに寝る「仰臥姿勢」、普通の椅子に腰掛ける「単純椅子姿勢」、ソファなどで頭をもたれかからせる「ソファ姿勢」です。

    仰臥姿勢は、3つの基本姿勢のうち、最も効果が出やすい姿勢です。また、入眠の儀式にするときにも、お勧めです。

    自分に合った高さや硬さの枕をして、布団やマットレスの上に仰向けで寝ます。両腕と両脚は、軽く開いて体から少し離しておきます。肘や手首、指は、自然に曲がり気味にします。

    単純椅子姿勢は、職場などで、普通の椅子に座ってできる方法です。椅子に深く腰掛けて、膝を直角よりも少し伸ばし、脚を少し開きます。このときに、足の裏が指先からかかとまでしっかり床に着くように、椅子の高さを調整して下さい。

    両手は、手のひらを下にして、太ももの上に置きます。一度、背筋を伸ばしてから、息を吐きながら体の力を抜いていきます。背中が丸くなり、頭が少し前に垂れた状態で安定します。

    ソファ姿勢は、背中から頭までの支えがある椅子に腰掛けて作ります。基本的には単純椅子姿勢と同じですが、両腕は肘掛に乗せるか、太ももに沿わせておきます。腰から上は、後ろにもたれかからせます。

     
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