睡眠/眠気のコントロール法

「睡眠日誌」で良質な短時間睡眠を実現!(2ページ目)

睡眠時間をもう少し削りたい! でも、日中に眠くなるのはイヤ! そんな贅沢なあなたに、布団の中で過ごす無駄な時間を削る「睡眠制限療法」をご紹介します。その高い効果は、医療機関でも実証済みです。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

床上時間を、平均睡眠時間プラス15分に設定する

快眠女性
「敵を知り己を知れば、百戦して殆うからず」と、孫子も言っています
まずは、あなたが現在、どのくらいの時間、眠っているのかを正確に知る必要があります。

そのために1~2週間、睡眠日誌 をつけてみましょう。睡眠日誌には、寝床に入った時刻、実際に寝ついた時刻、目が覚めた時刻、寝床を離れた時刻を記入します。

睡眠時間 とは、実際に眠っていた時間のことで、寝ついた時刻から目が覚めた時刻までを指します。夜中に目が覚めたなら、そのときに起きていた時間を差し引きます。この実際の睡眠時間を1~2週間平均したものが、あなたの今の平均睡眠時間となります。

平均睡眠時間=【睡眠時間】-【夜中に起きていた時間】の1~2週間平均

寝つかれずに寝床の中で過ごした時間や、目が覚めてから布団の中でグズグズしていた時間は、人生の無駄と割り切ってください。いきなり無駄な時間を全て削ることは無理ですから、平均睡眠時間に15分足したものを 目標床上時間 とします。目標床上時間が5時間以下となる場合には、睡眠不足とならないために5時間に設定します。

目標床上時間=【平均睡眠時間】+15分


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