睡眠は人それぞれ、
日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター
快眠の第1歩は、自分の眠りを知ることです |
若年者ほど日中の活動が活発で、その回復のために長時間の睡眠が必要です。一方、高齢になるほど心身の活動量が減るため、長い時間、眠らなくてもよくなってきます。
心身が必要とする睡眠時間は個人差が大きく、同じ人でも疲労の程度などにより変わってきます。平均的な睡眠時間は参考程度にして、自分に必要な睡眠時間とパターンを知り、それに合わせてグッスリ眠ることが大切です。
朝、目が覚めても寝床でダラダラ過ごしていると、熟睡感が減ることがあります。これは、無理に長時間眠ろうとして浅い眠りが続くと、かえって睡眠の質が低下するからです。あらかじめ決めた時刻がきたら、サッサと寝床から出てしまいましょう。
睡眠障害は夜だけの問題と思われがちですが、実は、昼間に不都合が起きています。夜、グッスリ眠れるかどうかも大事ですが、日中に思い通りの活動ができていれば、寝不足を感じていても大きな問題ではありません。日中の元気はつらつは、快適な睡眠のバロメーターというわけです。
快適な睡眠は、自ら創り出す
眠る前のアルコールは、ほどほどに |
就寝前にカフェインを摂ると、脳が興奮状態になって寝つきが悪くなります。コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインを含む飲み物は、寝床につく4時間前までにしておきましょう。
ちょっと気付きにくいですが、栄養ドリンクやコーラ、チョコレートにもカフェインが含まれています。これらを飲んだり食べるときにも、注意が必要です。
夕食と一緒に適度のアルコールを飲むと、リラックスして眠りやすくなります。しかし、睡眠薬代わりの寝酒は、ほどほどにしておきましょう。少量のアルコールなら寝つきが良くなりますが、量が過ぎると睡眠の質を悪くしてしまうことがあります。
アルコールの働きによって眠りが浅くなり、途中で目覚めたり、熟睡感が得にくくなります。また利尿効果のため、トイレに行く回数も増えます。アルコールを連用するうちに、同じ酒量では寝つけなくなり、アルコール依存症となる危険性もあります。
睡眠薬を飲んでいる人が飲酒すると、薬の作用が強まったり、記憶障害やふらつき、尿失禁などの副作用が出ることがあります。絶対に、一緒に飲まないでください。睡眠薬と飲み合わせの悪い薬は他にもありますから、薬の説明書をよく読むか、主治医に相談してチェックしておくことも大切です。
快適な睡眠のためには、寝室や寝床の環境を整えることも欠かせません。「理想的な寝室を作る! 光と音のテクニック」などを参考にして、自分に合った睡眠環境をコーディネートしてみてください。