睡眠/眠気のコントロール法

快適な睡眠に効く7つのポイント

厚生労働省は、より充実した睡眠のためのガイドラインを発表しています。その中の「快適な睡眠のための7箇条」を実践できれば、体と心の病気の発症や悪化の予防に役立ちます。

坪田 聡

坪田 聡

医師 / 睡眠 ガイド

日本医師会、日本睡眠学会所属。ビジネス・コーチと医師という2つの仕事を活かし、行動計画と医学・生理学の両面から、あなたの睡眠の質の向上に役立つ情報をお届けします。快眠グッズや気になる研究発表など、睡眠に関連する最新情報も豊富にご紹介します。

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厚生労働省は、より充実した睡眠についてのわかりやすい情報を提供することを目的として、「健康づくりのための睡眠指針」を作成し公表しています。

この中で、睡眠の問題を予防・改善するための情報を整理して、「快適な睡眠のための7箇条」をまとめました。ここではこの7項目について、それぞれを具体的に解説します。

快適な睡眠でいきいき健康生活

厚生労働省(c):tsu
国も真剣に、睡眠問題に取り組んでいます

日中にメリハリのある生活をしていると、夜はグッスリ眠れます。さらに、十分な睡眠が取れていると、1日を健康に過ごすことができます。これが、ストレスいっぱいの生活をしていれば、寝つきが悪いとか眠りが浅いなどの睡眠障害が起こり、それ自身がまたストレスとなってしまいます。


睡眠不足や睡眠障害は、労働災害や交通事故の大きな原因の1つでもあります。睡眠は個人の健康だけでなく、社会全体の問題も引き起こすこともあるのです。

睡眠に問題があると、高血圧や心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病になるリスクが上昇することも、明らかになりました。しかし、メタボリック症候群を予防しようと思っても、夜遅くに激しい運動をすることは考えものです。

交感神経が刺激されて心身が興奮し、寝つきが悪くなります。日中に行う適度な運動なら、夜の睡眠の質を向上してくれます。高齢者では、夕方の散歩なども効果的です。

食生活も見直してみましょう。朝食をしっかり摂ることで、心と体を目覚めさせ、元気な1日をスタートできます。夜は空腹でも満腹すぎても、快適な睡眠が妨げられてしまいます。

夜食を摂る場合は余り遅くならない時間に、消化の良いクラッカーやうどんなど、ごく軽いものにしておきましょう。高カロリーのラーメンや、消化に時間がかかる肉などは避けたほうがよさそうです。

快適な睡眠をとるように心がけることで、健康な生活習慣が作られていくと良いですね。

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