頭を涼しくする「竹枕」・布団の通気性をよくする「抱き枕」

和紙の織物をカバー地に使った枕も、通気性は抜群です(STYLE STORE より)

和紙の織物をカバー地に使った枕も、通気性は抜群です(STYLE STORE より)

テンピュール枕が発売されて以来、人気の低反発枕。しかし、夏の暑い時期には「頭が蒸れて眠りにくい」と言う意見も、よく耳にします。

低反発枕はウレタン素材の中にたくさんの気泡があるのが特徴ですが、この気泡同士が独立していると汗が蒸発しにくく頭が蒸れてしまうのです。一方で気泡同士がつながって通気性があるものは、少し値段が高いことが多いですがとても快適に眠れます。

頭が涼しくなるだけでも、睡眠の質は良くなります。睡眠の目的の1つが、日中にオーバーヒート気味になった脳を冷やして休めることにあるからです。これを枕で実現するなら、陶磁器や籐、竹でできた枕がお勧め。陶磁器の枕は、硬い枕に慣れていないと頭が痛くなりますが、涼感は満点です。仰向けより横向きに寝ると、耳や頬が冷たくていい気持ちになります。

籐や竹の枕は風通しが良く、頭が蒸れる心配がありません。い草を使った枕も、同様の効果があります。これらの枕は小さいものが多く寝返りしづらいのが難点ですが、あまり深く眠らない方が良い夏の昼寝にはうってつけです。

東南アジアや中国の一部地域では、昔から抱き枕を使う風習がありました。夏用の抱き枕として、竹や籐で編んだものがあります。これを布団に入れてスペースを作り、風を布団に呼び込むのです。日本にも江戸時代に長崎を通して入ってきましたが生活習慣になじまず、一般的にはなりませんでした。中国や韓国では現在も使われていて、「竹婦人」という素敵な名前がついています。