旬のものを食べている気になっているだけかも?
食育も普及しているので、「旬のものを食べたらよい」なんてことは、もう知っているという方も多いのですが、実際に暮しの中ではどうでしょうか。例えば食卓を具体的にチェックしてみると、「栄養を考え、彩り良くするために毎日生野菜のサラダは欠かせない」と言っている人も多いのです。案外旬のものを食べている気になっているだけで、実際に実行するのは難しいのが現実ではないでしょうか。スーパーなどの売り場では季節はずれの野菜や果物がたくさん並んでいるのが現実です。
栄養学的にも旬の野菜は、他の時期のものと比べてビタミンCなどの栄養価が高い(ミネラルなどは差がない)という報告もあり(詳しくは、「日本の野菜は味は栄養価も減っている?」の記事をご覧ください)ます。
ただ温暖化に伴い旬がずれたり生産地が異なってきたり、また生産者の方々は工夫を重ねて旬とは異なるものでも、栄養価や味の点で勝らない商品もあるのも事実です。
絶対に遠い国の食べ物や、旬からずれたものを食べてはいけないのではありません。今の日本で、すぐに食料自給率100%にするのは無理です。大切なのは、食べ方やバランスだと思います。情報に振り回されるだけでなく、寒いなと思えば、生野菜は食べないなど、自分の体と相談する事が大切です。
またたまに時期の違う、また遠い国の珍しい食べを楽しむ時は、ハレの日の食事として認識することです。ハレの日のごちそうが毎日続くとごちそうではなくなります。ハレとケの区別があるからこそ、ごちそうの本来の意味がわかるというものでしょう。旬のものを心待ちにすることも、おいしく味わう調味料になると思います。
■春のオススメ食材と簡単レシピ
春は苦みで冬に貯めた老廃物を出そう
■夏のオススメ食材と簡単レシピ
スイカで解毒+夏バテ解消
簡単ベジカレーで夏バテ解消
■秋のオススメ食材と簡単レシピ
里芋で味覚の秋を満喫できる胃腸をサポート
ヘルシー&エコレシピ 里芋とたこの煮物
■冬のオススメ食材と簡単レシピ
β-カロテン豊富な春菊で肌荒れ・風邪予防
他にも、旬の素材の魅力や食べ方は、こちらをご参考になさってください。
・菜時記-旬の素材の魅力(食と健康)