療養食・食事療法/療養食・食事療法の基礎知識

おいしく作る「塩分控えめ料理」のコツ(2ページ目)

塩を控えたお料理は味気が無いと思っている人はいませんか? 調理テクニック次第で、素材の味を最大限に引き出す素晴らしい料理になります。健康効果も期待出来ますので、是非減塩レシピをお試しください!

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

アイデアを広げて塩を控えた食事を楽しむ

減塩テクニックを活用して作る料理の例。減塩しながら楽しめる料理は沢山あります!
塩を控えた料理を楽しむアイデアはまだまだあります。ちょっと視点を変えるだけで簡単に減塩食に取り組むことが出来ます。

■料理本の活用
料理本を参考にするときには、分量の塩・醤油・みそなどの量を半分から1/3減らしてみて下さい。更に、前のページで紹介した減塩テクニックを加えると、立派な減塩レシピの完成です。特別な本がなくても、お持ちの雑誌や本を使って簡単に塩分控えめのお料理が楽しめます。

■外国風料理を取り入れる
和食の煮付けや汁物などは塩分を多く含む場合もあるので、外国の料理を楽しんでみるのも効果的です。和食と比較すると塩分量が少ない料理も多く、自然に減塩が出来るものも数多くあります。伝統の食は文化・栄養面でとても大切なものだと思いますが、様々な国の料理を楽しむことで、塩分の調整だけではなく、日本食で過不足しやすい栄養を補いやすくなると思います。例えば香辛料の効いたシーフードに野菜・香菜をまぜ、フレッシュライムを絞って楽しむタイ風サラダはいかがでしょう? アイデアを広げることで無理のない減塩お料理の完成です!


食塩含有量も覚えておきましょう

平成15年国民栄養調査によると、日本人の食塩平均摂取量は一日あたり11.2gとなっています。厚生労働省が改定した『日本人の食事摂取基準』によると、食塩摂取量は、成人男性は10g未満、成人女性は8g未満を推奨しています。

調味料に含まれている塩分量を紹介します。塩分量を毎回測っていては大変ですので、一般的な目安を覚えてしまうのもよいかもしれません。
  • 食塩(小さじ1杯) 約5g
  • 食塩(ひとつまみ) 約0.3g
  • 味噌(大さじ1杯) 約2g
  • しょうゆ(小さじ1杯) 約1g
上に示した例は、あくまでも目安ですので、詳しい値が知りたい方は食品ラベルを参考にしたり、実際に塩ひとつまみの重さや、小さじ1杯の重さを量ってみるのもよいと思います。

いかがでしたか? 今回は、減塩でもおいしく料理が作れるコツを紹介しました。これからの記事で、減塩テクニックを活用したおいしいレシピをご紹介します。お楽しみに!


【関連リンク】
■減塩・体重制限は本当に効く? (All About 出産医療・産院選び)
■塩を使わない手づくりのパン (All About ホームメイドクッキング)

【参考にした情報】
■厚生労働省 日本人の食事摂取基準(概要)
■厚生労働省 平成15年 国民健康・栄養調査結果の概要について(結果の概要)
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