大きな病気になる前に。漢方ではその芽をつむお手伝いができます (写真素材提供:LinkStyle) |
漢方はそんな悩みにこそ力を発揮する、中国のおばあちゃんの知恵袋みたいなもの。漢方はココロとカラダの両方、そして身体全体のバランスをひとつにとらえて解決方法を探ります。これからすこしずつ、その秘密に迫ってみましょう。
漢方では、体質を見るのがファースト・ステップ!
漢方では生理時の痛みがあること自体、不調の一種だと考えるんですよ (写真素材提供:LinkStyle) |
生理が始まる前に痛い人もいれば、終わり頃のほうが痛い人もいます。痛みの症状もシクシクするようなものもあれば、張るように痛いものもあるはずです。このように痛みの種類は人によって異なるのに、どんなタイプの生理痛でも、鎮痛剤でその場しのぎをしているのが現状ではないでしょうか?
しかし、漢方は違います。どのように痛むのか、いつごろ痛むのか、量はどのくらいなのか、その他の症状はないのかなどを詳しく聞き、どうして生理痛になったのか、その原因を探ることから始めます。西洋医学はその人の病名を判断することが先決ですが、漢方はその人の体質や、そのときの症状をみることが、大切なポイントとなるのですね。
そしてその人にあったパーソナルな体質や体調を「証」(しょう)と呼びます。漢方ではこの「証」とともに、身体をめぐる3つの「気・血・水」(き・けつ・すい)のバランスをとても大切にします。
次のページで、「証」のものさしとなる「気・血・水」(き・けつ・すい)について詳しくご紹介しましょう。