今回はその「和漢箋」ブームを仕掛けたロート製薬の、商品企画担当をしている角田康之(つのだやすゆき)さんに、詳しい話を伺ってきました!
ロート製薬「和漢箋」シリーズ。体質研究から生まれた医薬品 |
【 INDEX 】
・「和漢箋」がヒットしたワケや、7つのラインナップの意味⇒ p.1
・色分けのホントの狙いや、今後の展開など⇒ p.2
・簡単チェック!体質にあったオススメ漢方!⇒ p.3
「和漢箋」のパッケージにヒットのワケが……!?
ロート製薬株式会社 プロダクトマーケティング部の角田康之さん |
角田さん:まず、商品仕様にこだわりました。漢方薬というと、「取っつきにくい」「なにに効くのか分かりづらい」などのイメージがあります。抵抗感なく、ふと手にしやすいように、パウチ(小袋)タイプをつくり、容量も1週間分サイズで、千円~二千円程度で購入できるなど、お試しいただきやすいような工夫をしました(三週間分サイズもあり)。
ガ:これだと、初めて漢方を試す方にもオススメしやすいですね。
角:ありがとうございます。なお、西洋医学では対応しずらかった症状や、わざわざ病院に行くまでもないというような、慢性的な悩みやストレス、更年期の症状などを抱えている方の、ニーズに合ったこともあると思います。商品の特長を大きくのせ、「この商品、自分に合ってる!」とチェックできるようなパッケージにしました。
ガ:まず商品名よりも症状が飛び込んでくるのがいいですね! (漢方は病名で見るのではなく、その人=症状をみるもの)なお、ラインナップは7つのみ。どんな理由からでしょうか?
角:最初に、現代人に多い悩みにあわせて4つの処方を出しました(防風通聖散=ぼうふうつうしょうさん、当帰飲子=とうきいんし、補中益気湯=ほちゅうえっきとう、十全大補湯=じゅうぜんだいほとう)。
ガ:「防風通聖散」はメタボが気になる人だけでなく、便秘や高血圧気味の人にもいいし、「当帰飲子」は、これから乾燥の季節にかゆみ出す肌にもいい。「補中益気湯」は風邪を引きやすい人にもおススメだし、「十全大補湯」は、わたしも試したことがありますよ。
角:そうでしたか。それから、更年期の神経症状には「柴胡加竜骨牡蠣湯」(さいこかりゅうこつぼれいとう)、尿のトラブルなどに「牛車腎気丸」(ごしゃじんきがん)、不安感で寝付きが悪い人などには「加味帰脾湯」(かみきひとう)の3アイテムも追加しました。いずれも飲みやすい錠剤タイプです。
ガ:飲みやすさも大事ですよね。漢方は苦くてという方や、お子さまにもいいですね。
インタビューはまだまだ続きます。色分けのホントの狙いや、今後どんな展開を考えているのか? などは次のページで!