そもそもインフルエンザとは?
高熱が出ますので全身倦怠感が出てきます |
■インフルエンザの主な症状
- 発熱
- 咳・鼻水
- 関節痛
- 全身倦怠感
など
■インフルエンザの合併症
- 肺炎
- 脳炎・脳症
- 肺水腫(はいすいしゅ:肺に水が溜まる。新型インフルエンザで問題になります)
- 多臓器不全(肝臓や腎臓が機能しなくなる。新型インフルエンザで問題になります)
など
■インフルエンザウイルスの好む環境
一言で言うと、「低温乾燥」です。冬になると流行するのは、このためです。
アトピーでインフルエンザにかかった時は?
一般的なインフルエンザの症状は上記の通りですが、アトピー患者特有の症状があるのは困ったところ。かゆみや肌荒れなどが引き起こされる原因にもなります。症状の原因を正しく知り、効果的な対策を取る必要があります。- 発熱のため、かゆみが増す→頭などを冷やす
- 体力消耗で入浴できず、アトピーの湿疹がひどくなる→体を拭いてできるだけ清潔に
- 食欲低下でビタミン不足で肌荒れ→ビタミン剤などで補給する
- 発汗のため、アトピーの湿疹がひどくなる→汗をタオルで拭く
など
正しい予防と治療で、快適な冬を!
手洗い・うがいをしましょう |
■基本的な予防法
- 手洗い・うがいをする
- 人ごみを避ける
- 室内なら加湿する→ただし、結露やカビに注意(梅雨に向けてのカビ対策を参照してください)
- 普段から体調管理→ストレスや過労はアトピーにもよくありません(アトピーの原因を参照してください)
- 予防接種を受ける→大人は1回で十分ですが、子どもは2回が望ましい
など
■早めが肝心の治療法
- 抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ・シンメトリル)→ウイルスの増殖を抑える薬です。発症から48時間以内に服用するのが望ましい。シンメトリルはA型インフルエンザにのみ効果があります。新型インフルエンザには、タミフルとリレンザが効果があると言われています。
- 鎮痛・解熱剤(アセトアミノフェンが中心)→基本的に熱を下げたり、関節痛を抑えたりしているだけになります。子どもの場合、ピリン系解熱剤は、脳症の原因になりうるので控えましょう。
- 鎮咳薬・去痰薬→インフルエンザに伴う咳や鼻水を抑える薬です
など
基本的には予防に努め、かかった場合は早めに医療機関を受診してください。新型インフルエンザ対策として、タミフルの確保と予防接種の開発が進行中です。
インフルエンザ:オルソミクソウイルス科のRNAウイルスです。A型、B型、C型に分類。A型はさらに、ウイルスの表面の赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の糖蛋白の違いによりさらに分類。ヒトでは、インフルエンザA型/ソ連型、A型/香港型とB型が、病気を起こします。去年はB型が非常に流行しました。
<参考リンク先>
インフルエンザの知識と対処法(All About 子供の健康)
治療薬耐性の鳥インフルエンザウイルスが検出(All About 子供の健康)
インフルエンザについて(All About 薬について)
インフルエンザ情報サービス
インフルエンザ(感染症情報センター)
インフルエンザ総合対策
インフルエンザ(東京都感染症情報センター)