アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の予防法・治療法

アトピー改善は快適な睡眠から!

アトピーの湿疹が落ち着いている時はいいのですが、かゆみがひどくて眠れないこと、ありますよね。ストレスや睡眠不足でアトピーが悪化してしまう悪循環に陥ってしまいます。まずは快眠法を考えてみましょう

清益 功浩

清益 功浩

医師 / 家庭の医学 ガイド

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

...続きを読む
アトピーの悪化因子の一つ、睡眠不足。アトピーがあるから睡眠不足になることもありますが、睡眠不足でもアトピーが悪化します。

悪循環に陥りやすい睡眠不足は、アトピー改善のプロセスの大敵です。睡眠不足解消するための方法を2回にわたってご紹介します。

第1回 アトピー改善は快適な睡眠から!
第2回 秋の夜長に…アトピー快眠グッズ

まずはアトピーの悪化を抑えましょう

睡眠が質と量で十分であることが重要です。
■かゆみを抑えるのが最優先
すでにアトピーのせいで不眠の症状に悩んでいる場合、アトピーの悪化→睡眠不足→アトピーがさらに悪化→睡眠不足と悪循環から抜け出す必要があります。まずはアトピーのかゆみを止めるのが最優先です。

かゆみを止めるには、湿疹の部分の炎症を抑えればOKです。アトピーが一時的に悪化した場合、短期的にステロイド外用薬を使用するのが効果的です。

内服薬としては、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬も有効です。抗ヒスタミン薬は、副作用として眠気がありますが、逆にこの作用で、眠ることができます。しかし、人によっては、その眠気が持続することがあるので、医療機関に相談の上、自分に適した抗ヒスタミン薬をお使いください。

さらに活用したいのが家電。徹底検証! アトピーでも安心な冷房って? でも説明しましたが、汗をかくと「あせも」が出て、かゆみが増しますから、汗を寝ている間に抑える意味で、睡眠に入るまでエアコンで適温にしておくとよいでしょう。


■アトピーの原因を除く
かゆみを抑えようとしても、寝具がダニやホコリだらけでは、寝付けません。梅雨に向けてのダニ対策を参考にしてください。次回記事でも、オススメの最新グッズをご紹介します。

睡眠の質をよくするには、

次のページでは、基本的な快眠のコツを3点ご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます