「糖尿病食」よりも「ヘルシー食」を
糖尿病というと、すぐ「粗食」とか「甘い物はダメ!」といった話になりますが、そんなことは根も葉もない話です。適正な体重を維持するために食べ過ぎを控えるのは糖尿病でなくても当り前のことです。糖尿病があろうがなかろうが、まずヘルシーな食事を目指すこと。そして糖尿病のある人は血糖を上げ過ぎないように気を配れば良いのです。
たとえば肥満気味の2型糖尿病の人が、減量ダイエットで食事の量を減らすとします。たっぷりと食べていた時には足りていたビタミンやミネラル、ファイバー等が、食事の量を1/3カットしたことで不足する怖れがあります。
「粗食」の反対で、「食事の質」をアップさせないとだめなことが分かるでしょう。
必要な栄養素が足りない食事は長続きしません。必ずリバウンドが起こります。
カロリーを減らす時は思い切ってヘルシー食に切り替えてください。
たとえば白米から玄米食へ、白いフワフワのパンからズッシリとした全粒粉のパンへ替えてみるのです。すぐに慣れますよ。
粗末な食事、すなわち粗食の反対は「美食」ではなくて、「ヘルシー食」であることを覚えておいてください。
貧しい時代は「ビーフステーキ」がごちそうでした。でも、今では穫りたての甘い「エンドウ豆」の方がごちそうとも言えますよね。
>>次のページでは具体的なヘルシー食の6ヵ条をご紹介します。>>