うつ病/うつ病患者への接し方・言ってはいけない言葉

【うつ病】パートナーのうつ病のサインを見逃さない もしも恋人がうつ病になったら

うつ病は誰でもなる可能性があります。もしかしたらあなたの彼(彼女)がうつ病にかかるかもしれません。正しい基礎知識があれば、いざという時に安心です。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

楽しかったあの頃に戻りたい!
楽しかったあの頃に戻りたい!

もしかしてうつ病?

「最近、彼(彼女)の様子がいつもと比べて変! 一緒に外出することも減ったし、会っても楽しそうでない。何か最近つらいことがあったのかな? とにかくデートしても楽しくないな…。」

楽しかった昔を思い出して「まいったなー」となる前に、うつ病の可能性を頭の隅に置いておいてくださいね。うつ病は治る病気です。適切な治療を受ければ楽しかったあの頃に戻ることも十分可能です。


うつ病のサインは見逃さない!

もしも彼(彼女)に次のようなサインが見られたら要注意です。
  • イライラしている
  • 機嫌が悪い
  • 物事に興味を示さない
  • 早朝に目が覚める
  • 食欲がない
  • 悲観的な事を口にする
このような時には病院で医師の診察を受けるよう勧めてみましょう。ご本人と一緒に行かれるのも良いと思います。うつをこじらせてしまわないように早めに治すのが大切です。


パートナーとして出来ることは?

もしもうつ病であるとわかったらパートナーとして何をすべきかはっきりしないかもしれません。うつ病に限らず心の病気を乗り越えるには周囲の暖かいサポートが大切です。具体的なポイントをあげてみます。
  • 服薬を正しく守れているかチェックする (薬を正しく飲まないことはうつの症状を悪化させる大きな要因です)
  • おいしい食事を作ってあげる (うつ病では食欲がなくなる事が多いです)
  • 散歩、カラオケなどエアロビクス効果のあるアクティビティをすすめる (有酸素運動はうつを和らげます)
  • 自殺のそぶりがないか注意する (自殺がありうることはうつ病で忘れてはいけない問題です)

何と言っても愛情はご本人がうつ病を乗り越えていく上での大きな支えです。共に病気を克服したときの喜びは二人の心のきずなをより確かなものにするでしょう。



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