皮膚・爪・髪の病気/水虫・爪白癬

お薬経済レポート 医療用と同じ成分の水虫薬(2ページ目)

毎年この時期になると、テレビのコマーシャルや通勤途中の電車の窓の広告などで水虫薬の広告が目に付くようになります。思い出すと痒くなるような気がして、「今年は大丈夫かなぁ」なんて思ったりしてしまいます。

執筆者:赤堀 一仁

今回の記事の目玉、水虫薬製品チャートであなたが使っている薬をチェックしてみましょう。

成分比較表




表の見方


さて、こうしてみてみると、どの製品も確かに成分や濃度も医療用と同じです。そして、これまでも医療用と同じ成分はあったようです。あえて最近広告で見かける製品をピックアップして、そのアピールしているポイントをみてみると「医療用と同じ新しい成分の薬が発売になった」という事のようです。その新しい成分は何かというと、ベンジルアミン系の塩酸ブテナフェンとアリルアミン系塩酸テルビナフェンなどのようです。

薬局の水虫薬の特徴に迫る


今回は、主成分として水虫成分(真菌の増殖を抑制する)について同じ製品を比較しました。医療用医薬品は主成分だけでできているのに対して、一般用医薬品の場合には痒みをしずめる成分なども含まれています。

そうした成分は、痒みをしずめたり急速乾燥やメンソールなどの爽快感などの機能アップを図っています。このようなプラスアルファのポイントは医療用では実現しにくく、薬局の薬独特の特徴といえそうです。こうした点から考えると、同じ医療用医薬品成分を使っていながら,もう一歩すすんだ製品は医療用よりも優れているかもしれません。薬局で同じ成分の薬をお求めになる時には、このようなポイントも大切になってくるかもしれません。

次回は製品の特徴と水虫のタイプについて使い分けに迫ってみましょう。

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